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旧稿
「旧稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旧稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
にも結核の初期だと云う。いよいよ結核なら、とても助からない。命のあるうちにとまた
旧稿に向って見たが、綯《よ》る縄《なわ》は遅く、逃げる泥棒は早い。何一つ見やげも....
「猿面冠者」より 著者:太宰治
ろげた。安楽な気持で書こう。甘さや通俗を気にせず、らくらくと書きたい。ことに彼の
旧稿「通信」という短篇は、さきにも言ったように、謂わば新作家の出世物語なのである....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
るだろう。君は謫せられた仙人だよ」 「まあさ、見てくれ、謫仙人の詩を」 李白は
旧稿を取り出して見せた。 賀知章はすっかり参ってしまった。 「素晴らしい物を作....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
校のあるのを発見した。そこでいよいよ商売に取りかかることになった。発句の方は私に
旧稿があるし、字は玉汗がすらすらいけるからいいとして、一番しっかりやって貰わねば....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
もって事にあたったので、意に満たぬ点が多々あった。しかるに今度改訂の機会を得て、
旧稿に手を入れてみた。 翻訳の仕事の難事であることは言うまでもない。ことに、自....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
生の輪廓を彷彿せしむるためのデッサンたるに過ぎないのである。下記は大正四年八月の
旧稿を改竄補修をしたもので、全く新たに書直し、あるいは書足した箇処もあるが、大体....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
る。 窮余の一策は辛うじて案じ出された。わたしは何故久しく筐底《きょうてい》の
旧稿に筆をつぐ事ができなかったかを縷陳《るちん》して、纔《わずか》に一時の責《せ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
」をテキストとすることとなり若干の修正を加えた。 「将来戦争の予想」については、
旧稿は日米戦争としてあったのを、「東亜」と西洋文明の代表たる「米国」たるべきこと....