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旧著
「旧著〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
旧著の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「錯覚自我説」より 著者:辻潤
に十余年前から仏教の実在観に降伏してしまっている人間なのである。そうして古谷君の
旧著『オイケン哲学の批難』なる著書は、私の十年来の愛読書の一ツなのである。 私....
「読書法」より 著者:戸坂潤
やや長い論文「若き世代への恋愛論」は書き下しで、あとは大体再録されたものと思う。
旧著『冬を越す蕾』から二三採用されたものがある。 序の言葉、「私は、小説を書い....
「科学論」より 著者:戸坂潤
今から丁度七年前、私は『科学方法論』(岩波書店)を書いた。今度の出版は、この
旧著が立っていた立脚点を相当の程度に改変すると共に、出来るだけその規模を拡大した....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
い。私は何を追跡し何を整理すべきであるか。 最後に一言しておきたい。私はかつて
旧著『科学方法論』に於て、社会科学に関する科学論を後の機会に語りたいと約束してお....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
目に行きつかないというのが、私の『科学論』に於けるシステムだった(このシステムは
旧著『科学方法論』の頃から持っていた形式に従っている)。それはそれとして、この特....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
例えば倉田百三氏(之は肉体の病的省察を通して政治的反動家となった人物であるが)の
旧著『愛と認識との出発』は、この場合の参考として、或る程度の意義を認めていいもの....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
とに少なくない。之を再録しないのは不便であるが止むを得ないだろう。但し絶版にした
旧著『現代のための哲学』中から、「純文学の問題」と「共通感覚と常識」という相当古....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
すのだという常識を忘れると、始末におえない混乱が生じて来る。この点については私の
旧著『技術の哲学』で触れてたことがあるから省く。 生産技術とはでは何か、に就い....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
、回答代りに贈呈したものであって、今や手元に一冊を止むるのみ、もとより数十年前の
旧著なれども、我らの観る処今日においても甚しき径庭なく、小売店経営の参考には最も....
「随筆評論集「文学以前」後記」より 著者:豊島与志雄
筆者として悲しいことである。 今、一冊の書物を編むに当り、分量が足りないので、
旧著からも少しく再録せねばならなくなった。本書の最初の四篇がそれであって、今でも....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
」「主知主義的」ということは、本来何を意味するものだろうか。これについて自分は、
旧著『詩の原理』に詳しい解説を述べておいた。約言すれば、すべての客観主義的芸術と....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
て、ついに彼と運命をともにしてしまったから判然としない。もっとも緑波君自身はこの
旧著のことを言われるのがたいそう嫌いだから、私を通じて親しくなった高篤三といっし....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
知れない。しかし今は時勢に鑑《かんが》みまた自分の衰老を省みて、今なおわたくしの
旧著を精読して批判の労を厭《いと》わない人があるかと思えば満腔《まんこう》唯感謝....
「申訳」より 著者:永井荷風
に差し迫って来た。 難事の一は改造社という書肆が現代文学全集の第二十二編に僕の
旧著若干を採録し、九月の十五六日頃に之を販売した。すると編中には二十年前始て博文....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
しの友人|佐藤春夫《さとうはるお》君を介して小山《おやま》書店の主人はわたくしの
旧著『すみだ川』の限定単行本を上梓《じょうし》したいことを告げられた。今日《こん....