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「旧蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旧蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
駒のいななき」より 著者:橋本進吉
大成』には「ひう」とあり、伝|真淵《まぶち》自筆本には「ひと」とあり、更に九条家旧蔵本、真淵校本、千蔭《ちかげ》校本その他の諸本には皆「いう」となっている。その....
骨董」より 著者:幸田露伴
、素敵な物を買出すので名を得ていた。千金を惜まずして奇玩をこれ購うので、董元宰の旧蔵の漢玉章、劉海日の旧蔵の商金鼎なんというものも、皆杜九如の手に落ちた位である....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
入ったのが『千金要方』の宋版である。これは毎巻|金沢文庫の印があって、北条顕時の旧蔵本である。米沢の城主|上杉弾正大弼斉憲がこれを幕府に献じた。細に検すれば南宋....
アンゴウ」より 著者:坂口安吾
金に上代関係のものを手放したが、切支丹関係のものは手もとに残してあるから、矢島の旧蔵も十冊前後まであるという話であった。 「外へ持ちだして焼け残ったものを、盗ま....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
ない。 上野家蔵のも相好の美しさ、中尊の姿態の写実において優れているのや、川崎家旧蔵の山越図の古朴な感じが充ち、中尊仏の殊に上体と山との関聯に、日想観を思わせる....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
山漆、鶴虱のことが詠じてあった。そしてこの掛軸は私の郷里土佐佐川町の医家山崎氏の旧蔵品で、私は前にこれを同家から購求したものであった。同時に同家所蔵の若水《じゃ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
その時代の若書きとして残ってるもの、例えば先年の椿岳展覧会に出品された淡島嘉兵衛旧蔵の飛燕凝粧の図の如きは純然たる椿年派であって奔放|無礙の晩年の画ばかり知って....
梅雨晴」より 著者:永井荷風
いた事が記されてある。もし翰が持出した珍書の中にむかし弘前《ひろさき》医官渋江氏旧蔵のものが交《まじ》っていたなら、世の中の事は都《すべ》て廻り持であると言わな....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
篇『宗良親王』が傑出した収穫であって、近くは『新葉集』中最古の古写本である富岡家旧蔵本が、『富岡本新葉和歌集』として出版されている。ここにもそれらによることが種....
雪村筆「茄子図」」より 著者:吉川英治
第一買った値だんも戦後だが安かった。しかもあとで函底の書付類をみたら、岸田劉生の旧蔵であることがわかった。そして速水御舟がこの茄子図の構成をとって、べつに自己の....