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「旧風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

旧風の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蒲団」より 著者:田山花袋
、涙が滴るるのです。 父母はあの通りです。先生があのように仰しゃって下すっても、旧風の頑固で、私共の心を汲んでくれようとも致しませず、泣いて訴えましたけれど、許....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
して下等だとは、思わないが、こうした東京の女は、直ぐ新らしさを受入れ、大阪の女は旧風を固守する事に、可成り文化の進歩に、遅速が生じて来たと思っている。 直ぐ、....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
したるものより外《ほか》ならず。この時に当りて徳川家の一類に三河《みかわ》武士の旧風《きゅうふう》あらんには、伏見《ふしみ》の敗余《はいよ》江戸に帰るもさらに佐....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。結婚指環は、純金にして装飾なきものを用う。この指環を与うるの例はローマ時代の旧風にして、その風の流れてヤソ教に入りしものなりという。 国教宗の制規によるに....
西航日録」より 著者:井上円了
ずる風ありて、社会の発達はほとんど絶望のありさまなり。しかしてこのカースト制も守旧風も、みな宗教より起こりしものなれば、インドの宗教の余毒は、よく人を愚かにし、....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
日本風と、ダンサア好みの洋装とである。雨宿《あまやどり》をした家の女が極く少数の旧風に属していた事も、どうやら陳腐の筆法に適当しているような心持がして、わたくし....