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早婚
「早婚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
早婚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
衛門にしても、二十三歳と十七歳とで結びつく若夫婦をそれほど早いとは考えなかった。
早婚は一般にあたりまえの事と思われ、むしろよい風習とさえ見なされていた。当時の木....
「天馬」より 著者:金史良
つもりの封建性の復讎を、真先に彼女自身受けねばならなかった。当時は結婚しようにも
早婚のため妻を持たぬ青年はどこにも見附からなかったのだ。あたら青春の血潮を如何と....
「異性の間の友情」より 著者:宮本百合子
、より広く社会活動の渦中に投げこまれあるいは吸収されている状態であると思う。近頃
早婚と多産とが奨励されはじめている。それはなんとなく賑やかで楽しげな声である。だ....
「これから結婚する人の心持」より 著者:宮本百合子
れ、動揺されて来ている。これは、今日の感情として、世界的なものであると思われる。
早婚が奨励されていること、子供もたくさん生むようにとすすめられていること、結婚し....
「働く婦人」より 著者:宮本百合子
てくれても女の結婚難はそのことからでは解決の見とおしはないのである。 この頃は
早婚が奨励されていて、竹内茂代氏の説では女の適当な年齢は十九から二十歳と示されて....
「結婚論の性格」より 著者:宮本百合子
この頃は、結婚の問題がめだっている。この一年ばかりのうちに、私たち女性の前には
早婚奨励、子宝奨励、健全結婚への資金貸与というような現象がかさなりあってあらわれ....
「字で書いた漫画」より 著者:谷譲次
君の「事業」に首を突っ込んで、ともに苦労しようという傾向。そこで流行りだしたのが
早婚の「友達結婚」。しかし、これで離婚の率が減るかどうかは、ちょっと判断をゆるす....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
賤民である。古来頻繁な外敵侵入にもかかわらず、彼等に比較的純血が保たれてるのは、
早婚(女は十歳から十二歳で婚姻する)が主な理由だとされている。古代エジプト人の遺....
「北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
な子さんを娶って、二十五歳(?)の時には早や愛児のふさ子さんが生れて居た。(斯の
早婚は種々な意味で北村君の一生に深い影響を及ぼした。)北村君は思い詰めているよう....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
めて純潔簡素であり、生活資料は極めて豊富であり、ために、一家を養う困難から生ずる
早婚に対する妨げが何も存在したことはなく、また悪習や都市や不健康な職業や過労によ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
せず、立派な兵士となることは出来ない、と云っている。そして多くの人は、農民は今や
早婚に奔《はし》り過ぎ、またこの国が養い得る以上の子供が生れるであろう、と云って....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、そのために多くの人は結婚を妨げられている。これに反し交りが自由であれば、これは
早婚に対する極めて有力な刺戟となるであろう。そして吾々は、子供の将来の養育につい....
「白い道」より 著者:徳永直
母親は、三吉と小学校で同級だった町の青年たちの名をあげて、くりごとをはじめる。
早婚な地方の世間ていもあるだろうが、何よりも早く倅の尻におもしをくっつけたい願望....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
はおよそ男女の歳は同一であって大抵二十歳から二十五歳位に至る間に行うです。稀には
早婚の者もあって十五、六歳で結婚する者もある。また晩婚の者があって三十歳以後にや....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
らは普通民より多かったに相違ない。彼らにはもと生活上の困難がなかったが為に比較的
早婚でもあったであろうし、独身者の数も少かったのであろう。また「貧乏子沢山」とい....