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早番
「早番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
早番の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宝石の序曲」より 著者:松本泰
と、屈託のない女給たちの笑声に、賑《にぎ》やかなカフェの夜が織り出されていった。
早番だった波瑠子は五時の交替にそっと四階へ上がって、だれもいない部屋の片隅で手紙....
「小祝の一家」より 著者:宮本百合子
ひろげてアヤのお骨壺をのせた。 乙女が今度通いはじめた郊外のけちなカフェーから
早番でかえって来ると、祖母ちゃんはミツ子の足をだらりとたらしておんぶったままその....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
であった。その晩も寝る前に改めた。錠はおろされていた。 翌朝六時の定刻に起きた
早番の女中オタツが七時ごろ廊下の戸の錠をはずした。錠はまちがいなくかかっていた。....
「火の扉」より 著者:岸田国士
いで奥から出て来た彼女の両眼は、足どりの快活さにひきかえて、うつろに沈んでいた。
早番の同僚が二人、三人と、掃除の仲間に加わつた。女主人が湯沸しに火をつけた。 ....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
かり。植木の葉かげを透《すか》して見ても清子の姿は見えない。誰やらが「清子さんは
早番でしょう。」という。君江はその通り電話の返事をして硝子戸の外へ出ると、その姿....