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早蕨
「早蕨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
早蕨の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
だ》くがごとくそと割れて、半ば碧《みど》りを透明に含む光琳波《こうりんなみ》が、
早蕨《さわらび》に似たる曲線を描《えが》いて巌角《いわかど》をゆるりと越す。河は....
「草枕」より 著者:夏目漱石
言わぬ。焼肴《やきざかな》に青いものをあしらって、椀《わん》の蓋《ふた》をとれば
早蕨《さわらび》の中に、紅白に染め抜かれた、海老《えび》を沈ませてある。ああ好い....
「初蛙」より 著者:薄田泣菫
しをしているあの音を聞きますと、ちょうど土塊をおし分けて、むっくり頭をもち上げた
早蕨か菌かを見るような、無邪気と悪戯っ気とが味わわれます。それは小っぽけな、知恵....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
からねえ子だ、こっちが降参したくなっちゃった、ムニャ、ムニャ、ムニャ」 道庵は
早蕨《さわらび》のような手つきをして、盃を高くさし上げた姿を見ると、身ぶり、こわ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
早蕨の歌を法師す君に似ずよき言葉を ば知らぬめでたさ (晶子) 「日の光....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
4 ※よし足引の山めぐり、四季のながめも面白や、梅が笑えば柳が招く、風のまにまに
早蕨の、手を引きそうて弥生山…… その翌日の午後であったが、小堀義哉は裏座敷で....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
次にまた一つ、 月花に庄屋をよつて高ぶらせ 珍碩 煮しめの塩のからき
早蕨 怒誰 来る春につけても都忘られず 里東 半気ちがひ....