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昆布巻
「昆布巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昆布巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
」と放送された。 雪は夕方に入ってもますます降りしきり、家族は空襲中煮てあった
昆布巻でうまく飯をたべ、あとはタドンを入れて炬燵のまわりに集まる。 三月三日 ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
更にドン底に落ち込ませられた。――「親方制度」「歩合制度」の手工業的な搾取方法を
昆布巻きのように背負込んでいる労働者たちは、仮りに港に出て稼げても、手取りは何重....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ニエスのメイ・フラワア号を買う。四十銭也。駅の近くの居酒屋で赤松月船と酒を飲む。
昆布巻き二つとコップ酒。馬鹿に勇ましくなる。
下宿へ御きかん十二時。森とした玄....
「風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
乗りよんなはって、機械で足ば折んなはったとオ、誰っちゃ見てくれんけん、おばさんが
昆布巻きするきりで、食うて行きなはるとだい、可哀《かわい》そうだろうがや」 「警....
「最後の胡弓弾き」より 著者:新美南吉
身を退《ひ》き、立ったまま流しめに二人の方を見おろしていた。皿の中にはうまそうな
昆布巻《こんぶまき》や、たつくりや、まだ何かが一ぱいあった。 「よばれていこうよ....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
」 「あんなとこで働くの、体より神経の方が先に参いっちゃうわね。」 十子は、帯を
昆布巻きのようにクルクル巻くと、枕のかわりにして、私の裾に足を延ばして蒲団へもぐ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
です、深川のお邸があんなになりました、同一年の秋なんで。 その十畳敷の真中で、
昆布巻を極めて手足をのびのびと遣りましたっけ。」 愛吉は吸殻を払いて、 「可う....