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昆虫記
「昆虫記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昆虫記の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
らず、他の人もしばしば論じたことである。 手近な例を取ってみても、ファーブルの
昆虫記や、チンダルの氷河記を読む人は、その内容が科学であると同時に芸術であること....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
ファブルの名を知ったのは、多分これがきっかけであったと思う。それから、ファブルの
昆虫記をすこし読んだが、これは何冊も読みつづけることが出来なかった。どういうこと....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
などの物語は第十話第十一話にあるが、この章へ来てフランスのアンリ・ファーブルの「
昆虫記」を思い出さない読者はおそらく一人もないだろう。ファーブルの
昆虫記は卓抜精....
「一つの感想」より 著者:宮本百合子
大体私は芝居の方へは御無沙汰がちで、素人としても大素人の方ですが、先だって久しぶりに「群盗」と「
昆虫記」を観て、非常にいろいろ感銘を受けました。たくさんの疑問を感じました。前後....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
と所謂文学との交錯現象が、至る処断片的に発生することが出来る。例えばファーブルの
昆虫記などは科学が文学の性格を帯びた場合であるし、探偵小説の類は文学が科学の性格....
「嫁入前の現代女性に是非読んで貰いたい書籍」より 著者:宮本百合子
その他、深く読むべきものが多いと思います。ゲーテの「親和力」アンリー・ファブルの
昆虫記のようなものもよい本です。 質問外のことですが、此等を書きながら私の心に....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、動物園や植物園に縁のあるのばっかり多いというのは実に笑いました。本当にそうね。
昆虫記のような題も少くないわね。日本の文学のある傾向もあるのね。そのこと何だか興....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
う、昆虫のことばかり書いてるフランスの何とか云う人の書物……。」 「ファーブルの
昆虫記だろう。」と昌作は心が他処にあるかのように非常にゆっくりした調子で云った。....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
と、アンリ・ファーブルの普及版全集の出版契約をして、先ず少年のための読物から次に
昆虫記へと、順次に飜訳してゆくつもりで、最初にポール叔父の話に手をつけていたが、....
「光は影を」より 著者:岸田国士
蜜蜂の博士におなりになるのも結構ですわ。わたくしも、こゝの図書室からファーブルの
昆虫記を借り出して読んでおりますから、助手ぐらいにはなれると思いますものゝ、求め....
「長島の死」より 著者:坂口安吾
たからであろう。そのことと関係はないが、彼は私への形見にポオの全集とファブルの『
昆虫記』の決定版とを送るようにと家族に言い残して死んだ。 彼の病床での囈言は凄....