昇平[語句情報] »
昇平
「昇平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昇平の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
、あれを色揚げをして置けば結構だと言えば、紋が黒くなると言うから、そうしたら薄い
昇平《しょうへい》を掛ければ知れやしないと云うのに、何《なん》でも新しい姿《なり....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
たつもりでいるかも知れぬ。しかしながら徳川の末年でもあることか、白日青天、明治|
昇平の四十四年に十二名という陛下の赤子、しかのみならず為すところあるべき者どもを....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
堕している事実や一方で彼がファシズムに反対し平和を守る側に立っていることでは大岡
昇平の文学や「顔の中の赤い月」(野間宏)、「にせきちがい」(浜田矯太郎)とどんな....
「現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
、おのずから見えて来るものはある筈だと語っている。しかし、六月号の批評では、大岡
昇平がスタンダール研究者であるという文学的知識に煩わされて、その作者が誰の追随者....
「「下じき」の問題」より 著者:宮本百合子
に作用していると考えられる。 このことは、「俘虜記」から「武蔵野夫人」への大岡
昇平についても考えられることではないだろうか。スタンダリアンであるこの作家の「私....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
、病兵を餓死にゆだねて追放するおそろしい人命放棄についても記録されはじめた。大岡
昇平氏の「俘虜記」そのほかの作品に見られる。ソヴェト同盟に捕虜生活をした人々のな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
井の駅に伴ひ 遺訓何ぞ慇懃《いんぎん》なる…… 歌いゆくと興がいよいよ湧き、
昇平二百歳 この気、常に伸ぶることを得 然《しか》してその鬱屈に方《あた》つてや....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
拝には、実隆はまた右近衛権中将でこれに勤仕したのであるが、その際の日記に、「一天
昇平よろしく今春に在るものか」と認《したた》めているのを見ても、公卿一般に蘇生の....
「ジャングル頭」より 著者:豊島与志雄
影を追ってるような気分である。勿論、戦争のことを語って悪いということはない。大岡
昇平が「俘虜記」其他を書いた気持ちは、是認される。火野葦平がインパール作戦記の「....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
ような才能はあるが、どれひとつ完成されたのがない。佐藤春夫氏も同意見だった。大岡
昇平の『俘虜記』は好みからいうときらいだ。小林秀雄は正確だといっているが、あれは....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
あ。家衰えて孝子現われ、国乱れて忠臣現わるたあ、広小路の古今堂の先生の言い草だ。
昇平打続くこと二百六十有余年! 四民鼓腹して太平を唱う折、馬関と浦賀に黒船が来て....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
あ。家衰えて孝子現われ、国乱れて忠臣現わるたあ、広小路の古今堂の先生のいい草だ。
昇平打続くこと二百六十有余年四民鼓腹して太平を唱う折、馬関と浦賀に黒船が来てさ、....
「島津斉彬公」より 著者:中谷宇吉郎
験するという調子であったから、困難の度はおして知るべきであった。しかし遂に軍艦|
昇平丸《しょうへいまる》を作り上げたのであるから、まさに一つの驚異である。 日....
「すき焼きと鴨料理――洋食雑感――」より 著者:北大路魯山人
私が「ツール・ダルジャン」を訪ねたのは、画家の荻須高徳氏夫妻、それに小説家大岡
昇平氏といっしょの時であった。見渡したところ、フランス人よりも外国人の方が多いよ....
「紅梅の客」より 著者:吉川英治
よい。それの腹痛タのせいか、次の日の川奈ゴルフの三社の会では大いにふるわず、大岡
昇平やら石坂洋次郎にピースを取られて、その日の夕食にも顔を見せず、聞けば、早くも....