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「昇降〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

昇降の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
怒《おこ》っているのが葉子にはおもしろくながめやられた。 いちばん近い二等車の昇降口の所に立っていた車掌は右の手をポッケットに突っ込んで、靴《くつ》の爪先《つ....
星座」より 著者:有島武郎
た。 「危《あぶ》ないよ婆さん」 知らない学生が婆やを引きとめた。婆やは客車の昇降口のすぐそばまで来てまごついていたのだ。そこから人見さんが急いで降りてきた。....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
た。 「ただ、忘れてならないことは、潜《もぐ》るときに、上|甲板《カンパン》への昇降口が閉まっているかどうか、それは必ずたしかめてからにすること。いいかね」 「....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と、冷い雨が頬の辺を打った、それが一番著しい変化だった。長大息を一つすると、もう昇降口から、艦内へ呼び戻されるという次第だった。 夜間の航行は、実に骨が折れた....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
贈される。血の損失に痛い私にはありがたい贈物なり。 ◯蒼鷺幽鬼雄の第二作「血染の昇降機」を書き始める。 八月五日 ◯漸く暑気回復せんとす。われ順調なり。 ◯昨....
海底大陸」より 著者:海野十三
あるようだ」 ふたりはきまった。では、のこるひとりをだれにきめるか。 そこへ昇降口から、ドン助教授がいそぎ足でとびこんできた。 「長良川博士。あなたが『鉄水....
恐竜島」より 著者:海野十三
びがものがなしくひびかうなかに、船はじわじわと沈んでいった。方々の開放されていた昇降口から海水が滝のようにとびこんだためであろうが、タイガ号が横たおしになったの....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ろで、中二階のようになった階上がついていて、壁際の斜めに掛った細い梯子によって、昇降ができるようになっていた。恐らく上には、ベッドその他があるのではなかろうか。....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
撃をくらったものである。 それから三人は、竪坑をおりることにした。前にはあった昇降機も見えなければ、それを吊っていた鋼索もないので、三人は持っていた綱をつなぎ....
火薬船」より 著者:海野十三
橋へのぼれ) といっているのである。 竹見は、にやッとわらって、いそぎ足で、昇降段をのぼった。 下から、ほッほッという嘆声が聞えた。竹見がましらのように身....
怪塔王」より 著者:海野十三
たいへんなことがあるというしらせです。塩田大尉は小浜兵曹長をひきつれて、すぐさま昇降口をかけあがりました。 軍艦淡路の甲板の上からは、いつに変らぬ九十九里浜の....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
おお飛行島! いよいよ飛行島が見えだしたか。 非番の水兵たちは、だだだっと昇降口をかけあがってくる。 飛行島上陸 望遠鏡をとって眺めると、水天いず....
歯車」より 著者:芥川竜之介
リオナアル、ヌマアル……」 三十分ばかりたった後、僕は或ビルディングへはいり、昇降機に乗って三階へのぼった。それから或レストオランの硝子戸を押してはいろうとし....
狂人日記」より 著者:秋田滋
、遂にはまったく見えなくなってしまう。急速力で走る汽車でヨーロッパを横切り、その昇降口から眺めてみよ。ひと、ひと、ひと、どこまで行っても人だ。数限りない見知らぬ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
人の手を煩わさず自動器械を用い、停車場にて郵便切手を売りさばくに自動器械を用い、昇降器にて階上へ上下するにも自動的なる等は、意外に感ぜり。また、ベルリン街路には....