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昌
「昌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
切符を受取りながら、素《そ》っ気《け》ない声で礼を云った。
「どうぞ。当夜は清水
昌一《しみずしょういち》さんの独唱《ソロ》もある筈になっていますから、是非大井さ....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
をやめて、夫と一しょになった事は元より云うまでもありますまい。
「支店は相当に繁
昌《はんじょう》しました。その上また年が変ると、今度も丈夫そうな男の子が、夫婦の....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
* * *
元宰先生《げんさいせんせい》(董其
昌《とうきしょう》)が在世中《ざいせいちゅう》のことです。ある年の秋先生は、煙客....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
しょしだい》として令聞《れいぶん》があったのは、数えるまでもない。その弟の主水重
昌《もんどしげまさ》は、慶長十九年大阪冬の陣の和が媾《こう》ぜられた時に、判元見....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
鮎を呑ませて、ぐッと手許へ引手繰っては、咽喉をギュウの、獲物を占め、一門一家の繁
昌を企むような、ソンな勘作の許へお嬢さんを嫁られるもんか。 いいえ、私が肯かな....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
から安田の屋敷前へ移っていた。僕はそこへ二、三人の同級の友達と通って行った。清水
昌彦もその一人だった。 「僕は誰にもわかるまいと思って水の中でウンコをしたら、す....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
、やっと分ったわな、何んともお待遠でござんしたの。」 「これは、おかみさま、御繁
昌。」 「お客はお一人じゃ、ゆっくり療治してあげておくれ。それなりにお寝ったら、....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
つらつら思うに、茶屋の帳場は婆さんか、痘痕の亭主に限ります。もっともそれじゃ、繁
昌はしまいがね。早いから女中はまだ鼾で居る。名代の女房の色っぽいのが、長火鉢の帳....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
泊が難しゅうござりますので。 はい、いつもまあこうやって、大神宮様のお庇で、繁
昌をいたしまするが、旧の大晦日と申しますと、諸国の講中、道者、行者の衆、京、大阪....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
、 「地蔵菩薩祭れ、ふァふァ、」と嘲笑って、山の峡がハタと手拍子。 「山の峡は繁
昌じゃ、あはは、」と洲の股の御前、足を挙げる。 「洲の股もめでたいな、うふふ、」....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
第二篇は、明治七年に出た。これは柳暗のことを書いたものである。その他に『東京新繁
昌記』も出た。新しい西欧文明をとり入れ出した東京の姿を書いたもので、馬車だとか煉....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
狩とか、そんな風な絵を沢山に入れて、暗くすると夜景となる趣向をしましたが、余り繁
昌したので面倒になり知人ででもなければ滅多にこの夜景と早替りの工夫をして見せませ....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
な身分になっているのです。 何しろその頃洛陽といえば、天下に並ぶもののない、繁
昌を極めた都ですから、往来にはまだしっきりなく、人や車が通っていました。門一ぱい....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
小さな居酒屋を造えましたが、村には一軒も酒屋がなかったので、この居酒屋が大層|繁
昌してだんだん儲かって行きました。伊作は今では田を耕したり、炭を焼いたりしないで....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
友だちと一しょに僕の記憶に浮んで来るのは僕等を教えた先生たちである。僕はこの「繁
昌記」の中に一々そんな記憶を加えるつもりはない。けれどもただ一人この機会にスケッ....