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明き盲
「明き盲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明き盲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
何れほど深くあの何所の馬の骨とも知れぬ女を見初めたかを知りませんか、貴方は本統に
明き盲目です、此のまま置けばアノ女に釣り込まれて叔父さんは二度目の婚礼までするに....
「黴」より 著者:徳田秋声
たんですか。」 お銀は不思議そうな顔をした。 「だって私独りで病院へ行っても、
明き盲ですからね。もし行くなら、高橋さんが婦人科の掛りを知っているから、一緒につ....
「二十三番地」より 著者:宮本百合子
両方がヘトヘトになった時分漸う鳥屋の止木に納まるのである。 その頃には鳥は大切
明き盲になってからの事である。その何とも云えない滑稽な芝居を遠くの方から眺めると....
「鴫突き」より 著者:寺田寅彦
手を挙げて合図をして「居た居た、あそこに」と云われても、どこにどんな鳥がいるのか
明き盲の自分にはちっとも見えない。しかし「胸黒じゃ」などと彼は独り合点をしている....
「夏の小半日」より 著者:寺田寅彦
俗に
明き盲というものがあります。両の目は一人前にあいていながら、肝心の視神経が役に立....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
なんだか滅茶苦茶で、自分にも訳が判らないようなものを書いて出すのだから、試験官が
明き盲でない限り、そんな答案に対して及第点をあたえてくれる筈がない。それで第一回....