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明くる朝
「明くる朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明くる朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
つまれてしまったように感じた。 夜の春雨はやはりしとしとと降っていた。 雨は
明くる朝まで降りやまないで、西横堀の川端に死屍《しかばね》をさらした男と女との生....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
とは違うている。現にこのあいだの夜もお前や爺さまにあれほどの世話を焼かせて、その
明くる朝ゆき逢うても碌々に会釈もせぬ。今までのおとなしい素直な娘とはまるで人が違....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。いずれにしても、厩を守る者の責任であるので、彼はおとなしくその折檻を受けたが、
明くる朝もその馬は同じように汗をながして喘いでいるので、彼はますます不思議に思っ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ような、しんみりとした安らかな気分になって、沙翁の故郷にこの一夜を明かしました。
明くる朝起きてみると、庭には栗の花が一面に白く散っていました。(大正八年五月、倫....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ってはちょうどいい遠足で、馬でゆけば一時間ぐらいで到着することが出来るのでした。
明くる朝の十時ごろに、二人は一緒に朝飯を食いました。しかし彼は格別の話もせず、わ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
じないでは当今第一と称せられているから、お前も早くいって頼むがよかろう」 その
明くる朝、喬生はすぐに玄妙観へたずねてゆくと、法師はその顔をひと目みておどろいた....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
になったのでしょう。まあそれだけのことで、わたくしも気にも止めずにいますと、その
明くる朝、相原の家に非常の事件が出来していることを近所の者が発見したのです。主人....
「しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いふうをしていました。 「よしあしたまで待ってろ」と、小鬼はいいました。 さて
明くる朝になってこどもたちが起きてくると、一本足の兵隊は、窓のうえに立たされまし....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ません。夜番が死んだまま生きかえらないのです。さっそく知らせる、相談がはじまる、
明くる朝、死体は病院にはこばれました。 ところで、月の世界へあそびにでかけたた....
「栗の花」より 著者:岡本綺堂
ような、しんみりとした安らかな気分になって、沙翁の故郷にこの一夜を明かしました。
明くる朝起きてみると、庭には栗の花が一面に白く散っていました。 (大正八年五月、倫敦にて)....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
どの怪我をしているのであるから、僕自身がその事実を疑うと仮定しても、これらの傷が
明くる朝になってじゅうぶんに事実を証明すべきであった。あんなにちゃんとしめておい....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
が奉公していて、その前日の午すぎに、いつもの通り赤児を背負って出たままで、これも
明くる朝まで帰らないので、八百留の家でも心配して心あたりを探し廻っているところで....
「兜」より 著者:岡本綺堂
おそらく捨値同様に値切り倒して買入れたのであろう。 それはまずそれとして、その
明くる朝、本郷の追分に近い路ばたに、ひとりの侍が腹を切って死んでいるのを発見した....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
の蕎麦屋に会して、互いに一夜の遭遇奇談を報告し合おうとの約束であった。 さて、
明くる朝、定めの家に六人集って見ると、六人が六人とも、鼻頭をそぎ取られていて、満....
「青蛙神」より 著者:岡本綺堂
めてくれと云って、とうとうこの土間の隅に寝込んでしまったのだ。 柳 おまけにその
明くる朝から病気になったと云い出して、私達もどんなに心配したか知れやあしない。 ....