明け初める[語句情報] » 明け初める

「明け初める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

明け初めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
子と一緒に摂って、午後の九時ごろ新橋の駅で別れひとり家に帰って来た。すると、夜の明け初めるころになって彼には何んとも分らぬことに出会ってしまった。それはいつもの....
一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
は、ひたすらに光に焦れながら、思出多い一夜を過して行った。 翌朝四時うっすらと明け初めると共に直ぐに道を捜し、道の導くままに西黒沢へと下って行った。そして早朝....
南北」より 著者:横光利一
は結局自分に仏様がそれだけ授けて下さったのだと思って喜んだ。 霜が降りた。夜が明け初めると間もなくその日は晴れ渡るであろう。山々の枯れた姿の上には緑色の霞が流....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
入り込んで、ひやりと顔を撫でた。しかし雨は降らなかったらしい。牟礼柏原の間で夜が明け初める。上州方面の山々は、淡い樺色に染まった高い巻雲層の下に、動くともなく屯....