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明り障子
「明り障子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明り障子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪後」より 著者:梶井基次郎
ですの」 その音がし始めると、信子は仕事の手を止めて二階へ上り、抜き足差し足で
明り障子へ嵌《は》めた硝子《ガラス》に近づいて行った。歩くのじゃなしに、揃《そろ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
してくれた。その家は芝|明舟町の路次の中にあった。左手は上り口で、右手には勝手の
明り障子が嵌めてあって、それに油で二重の波形の模様が描いてある。そんな家である。....
「画室談義」より 著者:上村松園
母屋とは廊下続きの離れの形式になっており、南向きの二階建てで、東、西、南の三方は
明り障子とガラス障子の二枚が嵌まっていて、北面だけが壁で仕切られています。畳数は....
「法然行伝」より 著者:中里介山
に至って普通の修業者の通りに御対面を申出で、大床にいた処を蔵俊僧都が何と思ったか
明り障子をあけて内へ招き入れて対面し、法談に時を移した。宗義に就て不審を挙げられ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
くが讃をする。讃の手があくと、間に、句を書く。 熊野路や小春の海を見ぬ日なく 海
明り障子のうちの水仙花 世にすまぬ心地師走の旅うらゝ など。旅は、書きすて御免....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ゆる出居は拡張せられて客座敷というものができた。それから紙の利用が自由になって、
明り障子や唐紙の間仕切ができ、家の中の区画が立って食物はようやく統一を失った。す....