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明るみに出る
「明るみに出る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明るみに出るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
りに過ぎないのです。よく私どもの幼い頃には、眩影景(暗い中を歩かせられて、不意に
明るみに出ると、前述したような理論で、何でもないものが恐ろしいものに見える、一種....
「衝突心理」より 著者:夢野久作
て来た蟹口は、この体を見て大いに狼狽し、警察に訴えようとしたが、ツル子は私の恥が
明るみに出るから厭だと主張して、とうとう訴えさせなかった。そうして、それから三日....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
時の学界へのパッスを所有していた他のルクレチウスの子孫ヘルムホルツによって始めて
明るみに出るようになった。 現代の科学がルクレチウスだけで進められようとは思わ....
「文字のある紙片」より 著者:宮本百合子
ョンから生じた人生の一ツの悲劇として、それから卒業出来ると思った。ところが違う。
明るみに出るにはなかなかだと解った。原因は、良人である彼に、左様な異常な死を死な....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
「神月が恐れているのは、あなたのことが新聞に書きたてられて、じぶんらの暗い仕事が
明るみに出ることなんだ。新聞記者をさしむけてやれば、いやでもあなたを逃がすだろう....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
体もない刃物の欠らであった。岩崩れがして凄じくのり出した崕の下をソッと通り抜けて
明るみに出る、這いつくばった蟾蜍のような岩が二つ三つ重り合って、狭い谷の口を遮っ....