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明君
「明君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
いた話を、やはり少し変えて使った。前に出した「虱《しらみ》」とこれと、来月出す「
明君」とは皆、同じ人の集めてくれた材料である。
○同人は皆、非常に自信家のように....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
れはしない。もし金や帛が欲しいというのならば、どんなことでも肯いてあげる。しかし
明君が世を治めている今の時代に、人殺しの罪を赦すなどということは出来るものでない....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の常態にはあらずと信じたるがごとし。ただ世運日に進み事物のようやく複雑に赴くや、
明君賢相のつねに出ずるを恃むべからずして、なるべく虐政を防ぐの法を設けざるべから....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
してござりまするが、いつにも変らぬそのお爽やかさ、さすがは権現様お血筋、二なき御
明君と主水之介よろこばしき儀にござります」 「黙れッ! たわけッ。佞人ばらとは何....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
御裁許を申上げられました。この家齊公と申すは徳川十一代の将軍にて、文恭院様と申す
明君にて、此の時御年四十六歳にならせられ専ら天下の御政事の公明なるようにと御心を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の手にはいったそうです。まことに穏やかでない御時節がらで、お互いに心配だ、どうか
明君賢相が出てなんとか始末をつけてもらいたい、そういうことが書いてあったそうです....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ついては不案内だが、文明開化の御時世とはいえ、無理が通れば道理がひッこむ。いかな
明君の治世といえども、道理がみんな通るわけにはいかねえやな。氏族の長を奪うため、....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
さんを殺した癌腫の痛みに外ならなかったのである。 二三箇月たった後、僕は土屋文
明君から島木さんの訃を報じて貰った。それから又「改造」に載った斎藤さんの「赤彦終....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
惜しむ」といった筆法で訓戒を与えたものだそうだ。部下は己の小功でも認識してくれる
明君に心から感激し己れの非を悔いるとともに、この君ならでは……馬前に死すという忠....
「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
しした金三郎が、一人ヤキモキ気を揉んで、殿へ取りなし致し居る由、しかるに殿にはご
明君なれど酒癖あってご癇癖。自然いつもご機嫌悪く、申し出る機会がないとのこと、再....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
児の濫造という事は、決して感心した事件ではないのである。 ところが、問題の人が
明君の誉高き池田新太郎少将光政で、徳川|家康の外孫の格。将軍家に取っては甚だ煙ッ....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
、その後帰朝して、過般の大震災で、鎌倉で圧死の不幸に遭われた、他の二人は、野坂滋
明君と国府精一君とである、今は米国と日本に別れていて、共に健在である。....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
これは何とか先生のお顔の立つ様にしてあげねばならぬと、その足で歴史地理同人の藤田
明君を訪問して相談すると、同君は、「是非あなたが何とかしてあげて下さい」という。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
らず、宗教家は宗教の表面に政治あることを知らざるべからず。例えば、政治上いかなる
明君明相あるも、その国の人民をして、ことごとく自由を得せしめ、ことごとく幸福を全....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
本所の公会堂 あすは京都の辻の寺 これは大正末年の日労党結党当時、友人の田所輝
明君が、なりふり構わず全国をブチ歩く私の姿をうたったものだ。以来演説百姓は私の異....