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明夕
「明夕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明夕の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
は金入れにしたが、先祖から伝わって居る守袋で、此の中に封じた物が入って居るから、
明夕景までに私が来なかったら此の封を切って読んで下さい、左様すれば細かに事柄が分....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
者ですから、指名をすれば不平が出る、よろしい、主人役を除いてその余の同勢が悉く、
明夕《みょうせき》押出そうということにきまって会が終りました。宇津木兵馬が帰って....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
分だけのこととしての私の理解に立って。 本とりそろえて最近にお送りします。私は
明夕又国府津へ行って六日頃まで居るつもりです。菊池、越智氏のことは島田のお母さん....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いますけれど。木綿のわたのふとんを着せてあげようとおかみさんは大わらわよ。今夜か
明夕、野原からの二人来るのではないかと思います。
寝起の表、この前のお手紙に甲....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
断で行動出来ず、するべき立場であるという道理でおす力もなく、三人づれで出かけて、
明夕かえると、翌日は又三十一日迄留守いたします。わたしのこれまでの生活の中では自....
「三国志」より 著者:吉川英治
てみると、長いご陣中の無聊をおなぐさめ申したく、粗樽をもうけてお待ちしているから
明夕城中までお越し給わりたい――という招待状であった。 「……久しく美酒も飲まん....
「三国志」より 著者:吉川英治
だにちがいない。懇篤な返書とともに極めて綿密な一計をさずけて来た。すなわち曰う。
明夕、馬超ヲ招イテ、宴ヲナスベシ。油幕ノ四囲ニ枯柴ヲ積ミ、火ヲ以テマズ巨鼠ヲ窒息....
「三国志」より 著者:吉川英治
続きそうである。 孔明の名をもって、諸陣地に布告がかかげられた。文にいう。 「
明夕初更までに、各隊の兵は一人も残るなく、おのおの一|幅の襟(衣服)を用意せよ。....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
。――返辞はいつまでか」 「早いに、越した事はねえ。明日のうちにでも」 「じゃ、
明夕までに、熟考して」 「花沢屋に泊っているから、そこへ、返辞をしてくれ、待って....