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「明夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

明夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
して、われを諭す。 ◯死の第二手段、夜に入るも入手出来ず、焦慮す。妻と共に泣く。明夜こそ、第三手段にて達せんとす。 ◯良ちゃん、しきりに働いてくれる。 八月十....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
知って押し入る奴、大胆不敵だのう――が、事が未然に防げたのは、太夫のお骨折りだ。明夜から、警戒を、十二分にせねばならぬ」 用人は、首を振り振り、そんなことをい....
冥土行進曲」より 著者:夢野久作
しかし、その兇徒の人相風采は目撃者の説明によって詳細判明しておりますから遅くも明夜までには逮捕される見込みで目下東京市中は非常警戒網が張られているところであり....
東京ロマンティック恋愛記」より 著者:吉行エイスケ
の外套をつけた女は、コンパクトで化粧をなおしてから、 「――あたし神戸だわ、でも明夜の十時五十五分の列車で妾帰ります。」 「――さようなら。」 「――……さよう....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
)お手紙の山口さんのお礼のこと、よくわかりましたから、ちゃんととり計らいます。今明夜、寿江子が泊ってくれます。大いにたすかります。とりあえず用事だけを。かぜをお....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。一日図書館が休業であったためにこの始末です。しかし、今夜眠らずそれをかいて、又明夜は汽車の中ですぐ御法事で、その次の夜はどうせ家じゅうそわついているというのよ....
魔像」より 著者:林不忘
《やぶみ》が飛来して……矢文、矢のさきに手紙が挾《はさ》んである。開いてみると「明夜、残余の首頂戴に参堂、御用意あれ」――何とも不気味な、人を食った文言《もんご....
採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
唱している体位向上の主旨にも叶うわけだ。 まあ、騙されたと思ってついてき給え、明夜は蜂の子で送別の乾杯だ。 二 昨年の十月下旬の某日、私と痘鳴と、....
誘拐者」より 著者:山下利三郎
。 今迄数回の通告に応諾の意を表さなかった貴女は当然制裁を甘受せねばなりません、明夜十時三十分を期して密かに、戸外へ出て一丁東の四辻まで来て下さい、この命令に従....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
足のしびれをさすりながら立ち上がった。 有村の若い声は、例の調子で、 「では、明夜の手筈、ぬかりなく心得たであろうな」 と、立った所で、四人の者を見廻した。....
三国志」より 著者:吉川英治
「きょうは、凶神の辰にあたる悪日ですから、明日になされたがよろしいでしょう。――明夜、戌亥の頃を計って」 「張遼と侯成を呼べ」 呂布も、遂に心をきめた。二人の....
三国志」より 著者:吉川英治
る。周泰は江南の岸へ攻めかかれ。そのほかの手勢は臨機に我輩のさしずを待て。かくて明夜をいでず、玄徳のいのちは呉の掌のうちのものとなろう。いざ征け」 大都督の就....
三国志」より 著者:吉川英治
の男に酒食を与え、誰にも洩らすなと口止めして帰した。 鄭文の書簡には、 ――明夜、祁山の火を合図に、都督みずから大軍をひきいて攻め懸り給え。孔明不覚にもそれ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
くも危うかろうぞ。なんとするか」 「姿を変えて、黒谷より大原、芹生の間道をこえ、明夜、夜にまぎれて御所へと存じますが」 「むむ。寸時をもいそぐが、時のみ急いで、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
人へも、それぞれ、そっとお手わたししておきました」 「それ聞いて安堵した。あとは明夜を待つばかり。……金若も身を休めておくがよいぞ」 それは帝自身へいっている....