明後[語句情報] »
明後
「明後〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明後の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春」より 著者:芥川竜之介
の。それだから何だか可笑しいのよ。じゃあと、――じゃこうして下さらない? 大村は
明後日《あさって》表慶館《ひょうけいかん》へ画を見に行《ゆ》くことになっているの....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
外に、足音が聞えるではありませんか? では今夜は御免下さい。いずれ明日《あす》か
明後日《あさって》の夜《よる》、もう一度ここへ忍《しの》んで来ます。あの大十字架....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
―――――――――――――――――――――――――
保吉は
明後日《あさって》の月曜日に必ずこの十円札を粟野さんに返そうと決心した。もう一度....
「路上」より 著者:芥川竜之介
と野村の制服姿へ眼をやった。
「いや、今日はこれから国へ帰って来ようと思って――
明後日《あさって》がちょうど親父《おやじ》の三回忌に当るものだから。」
「そりゃ....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
でもまだ潤み声で、「それは長い間でしたら、どうにかならない事もございますまいが、
明後日の夜はまた家の御婆さんが、神を下すと云って居りましたもの。もしその時私がふ....
「或る女」より 著者:有島武郎
なしに一日を暮らすかと思えば、その秋の一日の長さが葉子にはひどく気になり出した。
明後日東京に帰るまでの間に、買い物でも見て歩きたいのだけれども、土産物《みやげも....
「星座」より 著者:有島武郎
に話しかけようとした。
「先生は今日は用事があるんだから、明日の晩……じゃない、
明後日の晩には皆なを送ってやるから、今日はめいめいで帰ってくれ、な。おい、いかん....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
げ棄《す》て、次いで忙《いそが》わしく唾《つば》吐きぬ。 「実は明日《あす》か、
明後日《あさって》あたり開くはずの公判を聴《き》こうと思いましてね」 「へへえ、....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
水口の戸を、がたひし勢よく、唯今帰りました、あの、御新造様、大丈夫でございます。
明後日出来るのかい、とお蔦がきりもりで、夏の掻巻に、と思って古浴衣の染を抜いて形....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
まま、いろいろ話していると、彼が三分ばかりのびた髭の先をつまみながら、僕は明日か
明後日御嶽へ論文を書きに行くよと云った。どうせ蔵六の事だから僕がよんだってわかる....
「多神教」より 著者:泉鏡花
束をつけましては、媼、媽々までも、仕事|稼ぎは、へい、手につきましねえ。 笛の男
明後日げいから、お社の御祭礼で、羽目さはずいて遊びますだで、刈入時の日は短え、そ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
もう一度その経を誦したまえ、絶えず、念じて下さい。私も覚えて念じよう。明日、また
明後日、明々後日も、幾度も、本尊の前途を見届けるまでは、貴方は帰さん、誰にも逢わ....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
処で払をかける。 「串戯じゃあねえ、」と若い者は立直って、 「紺屋じゃあねえから
明後日とは謂わせねえよ。楼の妓衆たちから三|挺ばかり来てる筈だ、もう疾くに出来て....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
の分とも。――嫁が笑いましたよ。」 と軽く、乳のあたりをたたきながら、 「……
明後日が舞台ですってね。……じゃあ打合せやなにかで、宿で大勢待ってるんでしょうね....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
郎の陰膳を据えることを、初世は毎日朝晩欠かしたことがなかつた。 五
明後日から田植にかかるつもりの眼のまわる忙しい日だつたが、作業は休みということに....