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明断
「明断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明断の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れ通しで今日に至っている。
そこで、捕まったら最後――世間の人には、法と裁きの
明断が待っているかも知れない。自分にだけはそれがない。そういうふうに信じ切ってい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
維新の新体制はどう組織されるのだという具体観になってみると、識者といえどもこれが
明断を下し、明答を与えることができない。 そこで、右等の壮士連も、天下国家の談....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
斉彬は、腕組をして
「よく、考えておこう」
宗城は、立上りかけて
「いつもの、
明断に、似ぬではないか」
と、いってから、立上った。
「困ったことになったわい....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
内行に関し、一夫一婦法と多妻多男法と、いずれか正、いずれか邪なる、固《もと》より
明断《めいだん》し難しといえども、開闢《かいびゃく》以来の実験に拠《よ》り、また....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
」の所までゞあって、「でなくても」以下は全部嘘である。新築地は、幸いにして当局の
明断に依って解散させられたからこそ、やっと、つぶれる事が出来たのだ。もし当局の明....
「三国志」より 著者:吉川英治
門や風采では間に合わない。ここでは人間の正味そのものしかない。総帥の精神力による
明断や予察が、実に、全軍の大きな運命をうごかしてくることになる。 文醜は、帰陣....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りがちな、感情上の、臆測しがたい事情も潜在していたにちがいない。しょせん、これの
明断などは、いくら幕府でも、よくなしうるものではなかった。 そこで時宗は、あっ....