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明朝
「明朝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明朝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
て、葉子の視線は人もなげに古藤のほうに走った。
「しばらくでしたのね……とうとう
明朝《あした》になりましてよ。木村に持って行くものは、一緒にお持ちになって?……....
「或る女」より 著者:有島武郎
らく黙っていた。
「おれはこれから竹柴《たけしば》へ行く。な、行こう」
「だって
明朝困りますわ。わたしが留守だと妹たちが学校に行けないもの」
「一筆書いて学校な....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
たならばあるいは途中で休みを願うかも知れませぬ。もしあまり長くなりましたならば、
明朝の一時間も私の戴いた時間でございますからそのときに述べるかも知れませぬ。ドウ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
へ。)
(おお、諏訪《すわ》の湖の辺《あたり》まで馬市へ出しやすのじゃ、これから
明朝《あした》お坊様が歩行《ある》かっしゃる山路を越えて行きやす。)
(もし、そ....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
い、十五かそこらの小僧の癖に、女のことなどばかりくよくよ考えて……そうだそうだ、
明朝《あした》は早速学校へ行こう。民子は可哀相だけれど……もう考えまい、考えたっ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
太郎が帰って来ての話だ。これは大いによろしい。 ◯虫太郎今夜は乱歩氏邸へとまって
明朝信州へかえる予定。 ◯多田君岳父旧臘七十三歳で長逝。孝行息子たる彼は感心なも....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ークハム君」 そういう帆村の声は、いつもの落ちついたしずかな調子であった。 「
明朝はやく、こっちから『宇宙の女王』号の救援艇が十|隻出発する。その一つにきみは....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
水車がめぐっている。昼飯をすましてから、案内の永田小十郎がきたので、万事相談の上
明朝出発と定め、小十の外に寺島政太郎、渡辺虎十の二人がきてくれることになった。 ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
「所長は、生憎出張中ですが、今夜あたり、ここへお戻りです。副長からのお話ですが、
明朝、もう一度、御出で願うか、それとも御急ぎなら、所に附属している宿泊所で、お待....
「雷」より 著者:海野十三
「へへい。……へえい。……」 と、松吉はペコペコ頭を下げ続けた。 「……さあ、
明朝から、いよいよ次の仕事だ。それについて話をしたいが、そんなに酔っていては、話....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
。 午後十時が、十一時になり、十二時をまわった。 「今夜はもう出発とりやめで、
明朝に延期になるんだろう」 などと噂しているところへ、午前一時になって、突然乗....
「中支遊記」より 著者:上村松園
お目にかかった兵隊さん達はもうすっかりお友達になってしまい、その夜は楊州に宿って
明朝蘇州にゆくのだというと、どうでも部隊にとまれとまれと熱心にすすめた。部隊だっ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
していなすった奥さんが、(まあ、……そうでございますか。――お媼さんにお土産は、
明朝、こちらから。……前に悪い川があります、河太郎が出ますから気をつけてね。)お....
「妖怪学」より 著者:井上円了
。さらに他例を挙ぐれば、敵と相対して戦いを開かんとするに当たり、これを卜するに、
明朝進撃すれば必ず勝利を得べしとの占いありしにより、翌朝進撃して勝ちを得たりとす....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
痛むというので、途中宮川の小屋に立ち寄り、親父に代ってもらう事に話して来たゆえ、
明朝父の居を尋ねて行かるれば、小屋からすぐ間道を案内するという。よろしい、実際痛....