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「明王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

明王の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
の内陣で、金泥《きんでい》も緑青《ろくしょう》も所《ところ》斑《はだら》な、孔雀明王《くじゃくみょおう》の画像を前に、常燈明《じょうとうみょう》の光をたのむ参籠....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
へ倒れてしもうた。おれの肉身に宿らせ給う、諸仏《しょぶつ》諸菩薩《しょぼさつ》諸明王《しょみょうおう》も、あれには驚かれたに相違ない。しかしやっと起き上って見る....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
だ。ひとつ会社をやめて、もっと儲《もう》かる仕事をはじめようかしら。 彼は、発明王エジソンの少年時代のことを思い起こした。エジソンの家も、たいへん貧しかった。....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
録音による遺書が、オートマティックに反復放送されているのだった。 あの新兵器発明王金博士のとつぜんの失踪! 博士を監視していた五十七ヶ国のスパイは、いずれも....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
1 蒸し暑い或る夜のこと、発明王|金博士は、袖のながい白服に、大きなヘルメットをかぶって、飾窓をのぞきこんで....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
1 ずいぶんいい気持で、兵器発明王の金博士は、豆戦車の中に睡った。 睡眠剤の覚め際は、縁側から足をすとんと踏....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
1 なにを感づいたものか、世界の宝といわれる、例の科学発明王|金博士が、このほど上海の新聞に、とんでもない人騒がせの広告を出したものであ....
大阪発見」より 著者:織田作之助
世音がある。歓喜天がある。弁財天がある。稲荷大明神がある。弘法大師もあれば、不動明王もある。なんでも来いである。ここへ来れば、たいていの信心事はこと足りる。ない....
死者の書」より 著者:折口信夫
人がすべて、そう信じて居たのである。荒廃すれば繕い繕いして、人は住まぬ廬に、孔雀明王像が据えてあった。当麻の村人の中には、稀に、此が山田寺である、と言うものもあ....
星女郎」より 著者:泉鏡花
、顔の色、真蒼でな。 すぐに岩清水を月影に透かして、大茶碗に汲んで進ぜた。 (明王のお水でござる……しっかりなされ。) と申したが、こっちで口へ当がってやら....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
たが、しかし、ふと暗い隅が残っていたりして、道頓堀の明るさと違います。浜子は不動明王の前へ灯明をあげて、何やら訳のわからぬ言葉を妙な節まわしで唱えていたかと思う....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
一、密室の孔雀明王 ――(前文略)違法とは存じましたけれども、貴方様がお越しになるまで、所轄....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
」とで、俳優は左団次一派と権十郎、それに団十郎も加わって中幕の熊谷と二番目の不動明王とを勤めていた。この劇場は左団次が持主であったので、その一門はことごとくここ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
立てていうに「我不殺生をもってあなたのチベット行を送る。もしこの誓いを破らば不動明王それ我に死を賜え」と。その時には私はわが生命を救われたかのような喜びを生じた....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
か、こちらからその誘惑をうまく支配してしまう。その効果を仏教では「愛染行」(愛染明王の行 愛欲に入ってしかも愛欲を度す)と言います。仏教修業の結果どんな熾烈な愛....