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明知
「明知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明知の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
くぼちょりとそれを落としこんだのです。と――なんたる不思議、いや、なんたる右門の
明知のさえであったでしょう! 純真|無垢《むく》の金大黒と見えたくだんの小粒は、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ったためか、水びたしになった五体を寒そうにぶるぶると震わしていたものでしたから、
明知のさえとともに、いかなるときも慈悲の心を忘れぬ右門は、さっそく伝六に命じてた....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
と、かようにお申されましたのでな。かくは失礼も顧みず、人体改めをしたのでござる」
明知はよく
明知を知るというべきで、さすが伊豆守は知恵伊豆といわれるだけがものはあ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ころでしたが、しかし口外せねば口外しないで、右門にはまた右門にのみ許された手段と
明知という鋭い武器があります。しかも、それがまた右門にとってはまことによい偶然で....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ら見ながめていましたが、そのときはからずも、いま出どころが違うといった右門のその
明知の鏡にちらりと映じ写ったものは、そこのしたくべやの明け荷の前に、腕組みをして....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
またそれをわれわれの崇拝おかないむっつり右門に発見されましたのでしたから、かれの
明知が瞬間にさえ渡って、遺書の中に見えた、いまにぼちぼちと世間に知れるだろうとい....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
して、景気よく飛び出したものでしたから、ここにいたってむっつり右門の別あつらえな
明知と才腕は、配下伝六の骨身をおしまざる活躍とあいまって、いよいよその第六番てが....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
一つとてもないもぬけのからでしたから、事に当たってつねに静かなること林のごとく、
明知の尽きざること神泉の泉のごとき無双の捕物名人も、はたと当惑したもののごとく、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
切れる刀には血を吸わしておかないとだんだんその切れ味がにぶるように、自然と右門の
明知も使い場所のないところから内攻していって、そんなふうにお番所へお出仕すること....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
り替えたらしいような点が見うけられましたものでしたから、早くも右門の特別仕立ての
明知が、ピカピカとさえ渡ったもののごとくでありました。いや、同時にもうその盗難品....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
。 それらのどれもこれもが、あの事件に当たってつねに推断の早きこと神のごとく、
明知の俊敏透徹たること古今に無双というべきむっつり右門にしては珍しすぎることでし....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らは小田切殿持参されたままの品じゃぞ」 持参のままの品と聞きましたから、右門の
明知は瞬時にさえ渡って、瞬間に断案を下しました。首は拾いものか買いものか、いずれ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
みお話しいたしました今は、妾の考えておりましたことが間違いであったということを鮮
明知る事が出来ました。妾は幸福でございますわ」松虫の声は美しくはあったが、しかし....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
済む、自ら電燈もガスも発明することのない中世紀人である。 然し、インテリも、文
明知識をひそかにタノミとしていたが、戦争に負けてみると、やっぱり中世の人間にすぎ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
る絵が出来よう、本歌を見せて語れば成功疑いなし、と……こう考えられ自分ながら妙案
明知が創見されたごとくホクソ笑まれたらしい。果たしてそうであるならば私らの見ると....