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「明神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

明神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
》の蔵王《ざおう》をはじめ、熊野《くまの》の権現《ごんげん》、住吉《すみよし》の明神《みょうじん》なども道明阿闍梨《どうみょうあざり》の読経を聴きに法輪寺《ほう....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
の眦《まなじり》を垂れさせ給えと唱《とな》えたから、その跡《あと》へ並びに西風大明神《にしかぜだいみょうじん》、黒潮権現《くろしおごんげん》も守らせ給え、謹上再....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
礼を施せば、待ち構えたりし見物は声々に喚《わめ》きぬ。 「いよう、待ってました大明神《だいみょうじん》様!」 「あでやかあでやか」 「ようよう金沢|暴《あら》し....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ける天才の一人である大橋為次郎翁は、皇紀二千六百年記念として、明治神宮の近くに発明神社を建て、東西古今を通じて、卓抜な発明によって人類の生活に大きな幸福を与えて....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
々ぽつりと来るのは――樹立は暗いほどだけれど、その雫ばかりではなさそうで、鎮守の明神の石段は、わくら葉の散ったのが、一つ一つ皆|蟹になりそうに見えるまで、濡々と....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
には、十六七で、渠は博徒の小僧であった。 ――家、いやその長屋は、妻恋坂下――明神の崖うらの穴路地で、二階に一室の古屋だったが、物干ばかりが新しく突立っていた....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
一つやらっせえ、丁だ、それ、心祝いに飲ますべい、代は要らぬ。 帰命頂礼、賽ころ明神の兀天窓、光る光る、と追従云うて、あか柄杓へまた一杯、煽るほどに飲むほどに、....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
と云うではなけれど、絵図面が事の起因ゆえ、土地に縁があろうと思えば、もしや、この明神に念願を掛けたらば――と貴女がお心付け下された。暗夜に燈火、大智識のお言葉じ....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
一 白鷺明神の祠へ――一緑の森をその峰に仰いで、小県銑吉がいざ詣でようとすると、案内に立....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
(聞かして下さいまし、どんなお方)。 (私か。) (あなた。) (森の祠の、金勢明神。) (…………) (男の勢だ。) (キャア。) 話に聞いた振袖新造が――....
黒百合」より 著者:泉鏡花
っちょに駆出したのが若様なんです。え、滝先生、滝公、滝坊、へん滝豪傑、こっちの大明神なんで。」とぐっと乗り、拳を握って力を入れると、島野は横を向いて、 「ふむ。....
良夜」より 著者:饗庭篁村
生じたり。自ら呼吸を強くし力足を踏み、町はずれまで送りし人々の影を見かえり勝ちに明神の森まで来りしが、この曲りの三股原に至り、またつとめて勇気を振い起し大願成就....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
第|高に、何ヶ寺も皆日蓮宗の寺が続いて、天満宮、清正公、弁財天、鬼子母神、七面大明神、妙見宮、寺々に祭った神仏を、日課のごとく巡礼した。 「……御飯が食べられま....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
たのです。大分古びがついていた。仮綴の表紙を開けると、題に並べて、(大笹村、川裳明神縁起。)としてあります。 川裳明神…… わたしはハッと思いました。」 「....
活人形」より 著者:泉鏡花
りと心|急立ち、本郷の通へ駈出でて、東西を見渡せば、一町ばかり前に立ちて、日蔭を明神坂の方へ、急ぎ足に歩み行く後姿はその者なれば、遠く離れて見失わじと、裏長屋の....