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明視
「明視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明視の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
を帯びてゆく心には失われ行く色である。それに反して、緑、青、菫《すみれ》は魂の薄
明視《はくめいし》に未だ残っている色である。それ故に、色調のみについていえば、赤....
「詩と官能」より 著者:寺田寅彦
出して軽くくわえる。それからチョッキのかくしからライターをぬき出して顔の正面の「
明視の距離」に持って来ておいてパチリと火ぶたを切る。すると小さな炎が明るい部屋の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ば、私のこれを書いているテーブルの上には、馬の首のついた中学生じみた文鎮のわきに
明視スタンドが立っているのです。そのことをまだ書きませんでしたね。そっちで『科学....
「魔都」より 著者:久生十蘭
生忘れることなんざありゃしない。千人の中からだって探し出せるんです。……あの娘は
明視距離に於てはっきりとあなたの特性を認識し、あれが犯人だと指定《セットゼン》し....