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「明証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

明証の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
滅却すればその罪の到来する、綿々として断えず、国家の大禍をなすを免れずという理を明証せる権化の再誕なりと言われて安んぜんとするか。今日のごとき不埒な神職に愛国心....
十二支考」より 著者:南方熊楠
石出るを、パトリク尊者が国中の蛇をことごとく呪して石となし、永くこれを除き去った明証と誇る由(タイラー『原始人文篇《プリミチヴ・カルチュール》』一巻十章)、一昨....
科学論」より 著者:戸坂潤
理と社会科学的真理、など)、真理に就いての一般観念として、カントの構成主義、直覚明証説(デカルトやE・フッセルル)、社会的便宜主義(プラグマチズムやマッハ的思惟....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
検証も問題になり得ない。そればかりではなく現象学に固有であるべき直観的・感性的な明証さえがそこでは欠けているのである。 自然に対する能動的な人間の働きかけ、こ....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
きていないかは、吾々がその物自身でない限り体験も出来ないのであるから、その類推に明証を見出すことは出来ない。何故他人とか又犬とかは、生きたものと考えられねばなら....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
点だ。なる程大陸の合理主義は真理の根拠を、デカルトに於てのように、表象(観念)の明証に求めたから、一種の直観主義に立脚してはいるが、併しこの明証の直観は、明析と....
哲学入門」より 著者:三木清
識である。それは「自然的光」によってすべての人間に知られるものであって、直接的な明証をもっている。それは知性の自然的な感覚に属している。我々の生活のあらゆる方面....
省察」より 著者:デカルトルネ
かえって私はただ第一の、何よりも重要な諸根拠をば、今これらを極めて確実な、極めて明証的な諸論証として提出することを敢えて致し得るような仕方で、追求したのでありま....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
もと衣としか見えぬ、ちぎれ雲のようなものじゃ」 「ところが、それには歴然とした、明証がありおった……。通例の歩き方で、二歩というところが一歩というぐあいで、その....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
いずれの方にあるものなりやと尋ぬれば、口を放ちてこれを上流といわざるをえず。その明証は、世人誤って人事変革の原因をも政府に帰するに非ずや。この考はもとより誤なら....
間人考」より 著者:喜田貞吉
の存在した事は疑いを容れぬ。天武天皇朝に※部と書いてハセツカベと訓ませていた事の明証あるにおいてをやである。 按ずるに、ハセツカベは駆使の賤役に従事した低級の....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
ヨメをヱタといふは如何なる詞ぞ。穢多 なり。 と解しておるが如きは、すなわちその明証である。同書の言うところによれば、当時にエタとは餌取の語の転訛で、これすなわ....