明遍[語句情報] » 明遍

「明遍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

明遍の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
う気になったのである。 浄願寺は、美濃一円真言宗の僧録であった。市九郎は、現往明遍大徳衲《げんおうみょうへんだいとくのう》の袖に縋って、懺悔の真《まこと》をい....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
音が、横穴の奥から聞こえて来る。 「あの大河を遡れば富士教団へ行かれるそうな。光明遍照の富士教団へ」 「月子殿」と隣室で呼ぶ。「お神水をくだされ。顔を直してくだ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れ》、伎楽管絃備わらざるなく、もとより富家故出来得るだけの綺羅を飾らせたから、鮮明遍照天女の来降せるごとく、いかな隠遁仙人離欲の輩も、これを見ればたちまち雲を踏....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
く知れたからであった。 呪詛の声と思ったのは、実に讃美の声なのであった。 「光明遍照! 光明遍照! 喜びの神! 幸いの神! 男女の神! 子宝の神! おおおお神....
「自然」を深めよ」より 著者:和辻哲郎
生」そのものをも含んでいる。 たとえば私がカサカサした枯れ芝生の上に仰臥して光明遍照の蒼空を見上げる。その蒼い、極度に新鮮な光と色との内に無限と永遠が現われて....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
沈の底に浮き沈むを見給ふにも、我身の上とぞ思はれける。(中略)念仏高く唱へて、光明遍照、十方世界、念仏衆生、摂取不捨と誦し給ひつゝ海にこそ入り給ひける』とあるの....
法然行伝」より 著者:中里介山
等の大徳が帰敬《ききょう》し崇敬した法然の器量が思いやられる。 十六 高野山の明遍僧都《みょうへんそうず》は少納言|通憲《みちのり》の子であって三論の奥旨を極....