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明鏡止水
「明鏡止水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
明鏡止水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
で、全生命をうちこんで努力することです。禅定とは、沈着です。心の落ちつきです。「
明鏡止水」という境地です。智慧とは、これまでたびたび申し上げている般若の智慧です....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
徳位い世間が拘泥しているものはないのだ。自分の社会的な立場が行きづまると、すぐに
明鏡止水と云ったような心境道徳を示すことによって問題を紛らせようとするし、そうか....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
なんだ。よしんば親は泥棒にしても子供同士は清浄無垢なものなんだ。況んや俺の心境は
明鏡止水、明月天に在り、水甕に在りだ。そんな軽薄な奴の息子にかけ換えのないお前を....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
でも人工的な手心を加えては、この「ありのまま」の姿がデフォームされる。認識主観は
明鏡止水でなくてはならぬと共に、凸凹していたり曲率があったりしてひねくれた歪曲し....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
民に顔向けならない事件だということを、深く記憶しなければなるまい。 鳩山文相を
明鏡止水の心境から辞職の決意にまで追いこんだ岡本一巳代議士は、勢いに任せて今度は....
「行雲流水」より 著者:坂口安吾
ないのである。水もとまらず、影も宿らず、そのお尻は醇乎としてお尻そのものであり、
明鏡止水とは、又、これである。 乳くさい子供の香がまだプンプン匂うような、しか....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いたのである。一時抗戦したが、すぐ白旗をかかげた。謀略的敗退とちごう。私の心境は
明鏡止水である。 アロハは完全に地下へくぐった。銀座を歩いてみたまえ。あれほど....
「露の答」より 著者:坂口安吾
いにこだわる量見はないのですから、光風霽月と申しますか、水従方円器と申しますか、
明鏡止水の心境です。内閣の方では全然こだわらぬにも拘らず、之が世間へもれてくると....