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易経
「易経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
易経の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に至るそこを血田というとあるのも土が赤かったからの解説《いいわけ》だろ、支那の『
易経』に〈竜野に戦うその血元黄〉、これまた野の土や草が黄色の汁で染めたようなを竜....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
この文章を尊敬する唯一の理由は、道家《どうけ》で道徳経を尊敬し、儒家《じゅか》で
易経《えききょう》を尊敬し、禅家《ぜんけ》で臨済録《りんざいろく》を尊敬すると一....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
人である。 道教思想の萌芽は老※出現の遠い以前に見られる。シナ古代の記録、特に
易経は老子の思想の先駆をなしている。しかし紀元前十二世紀、周朝の確立とともに古代....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る、つまり目的を遂《と》げてお前様の勝ちとなる、まずめでたい」 それから老人は
易経《えききょう》を二三枚ひっくり返して、 「めでたいにはめでたいが、また一つの....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
様が不同意であったらしい。益々力を入れて八歳の時には弘道館述義と、詩経の一部と、
易経の一部を教えて下すったものであるが、孝経は、どうしたものか教えて下さらなかっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
投げ出すように「三世相」を下に置いて、次の大判の唐本仕立てなるを取って見ると「周
易経伝《しゅうえきけいでん》」―― お銀様は「三世相」の余憤を以て、そこにも若....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
いと云うあきらめを持たせる事になって居た。亀先生の最も得意とするのは「易」で更に
易経から易断を立てる法へ進出して来た。そうして天下国家の事から失物《うせもの》判....
「物理学の要用」より 著者:福沢諭吉
の陰陽五行論をも喋々《ちょうちょう》するを忌《い》むにいたれり。たとえば、儒者が
易経《えききょう》を講ずれども、ただその論理を講ずるのみにして、卜筮《ぼくぜい》....
「錦紗」より 著者:犬田卯
神ひげを生やした痩せぽちの老人は、まず筮竹をがらがらとやって算木をならべ、それと
易経とを見くらべながら、「うむ……うむ……」とうなっていたが、だいたい籠屋のいっ....
「迷信解」より 著者:井上円了
、今まず易筮を挙げてほかを略すつもりである。 易筮は陰陽二元の道理に基づき、『
易経』の所説によるものなれば、その原理はずいぶん高尚のものに相違なきも、これをす....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
よれば、神農氏は牛首人身にして、五穀を種《う》えることを始めたと伝えられ、さらに
易経には牛は坤なりとある。そして、その坤は、天の乾に対する地であることを知れば、....
「三国志」より 著者:吉川英治
の追求なのである。すくなくも、その時代の知識層から庶民に至るまでが、天文の暦数や
易経の五|行説に対しては、そう信じていたものである。 ――崇高な運命学の定説と....
「三国志」より 著者:吉川英治
あ……。再会の日は近い!」 彼は、つぶやいた。燈火明るきとき吉事あり――という
易経の一辞句を思いだしたからである。一点、彼の胸にも、希望の灯がともった。 大....