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「易行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

易行の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
語られざる哲学」より 著者:三木清
よ、他力の救済によるにせよ、もしくは聖道《しょうどう》の難行によるにせよ、浄土の易行によるにせよ、私たちの魂が最後の完成に至ることができないとすれば、私たちの活....
娯楽論」より 著者:戸坂潤
勿論難行道であり得る筈がないから、逸楽とどこか似た点もあるのであるが、併し娯楽の易行道は決して社会の建設的コースから脱線したものであってはならぬ。処でこのコース....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
と申す方が弥陀の方より与え給う信心を現すのみか、本願を悦ぶ貌もあり、ずんと当流|易行の道に適うことである。迚ものことにそう唱えしゃっしゃれ』 おくみ『「忘れられ....
親鸞」より 著者:三木清
となくして仏法を行ずるということに無戒ということの積極的意義がある。浄土門の教が易行道であるということは、それが出世間の法として行ない易いことを意味するのみでは....
法然行伝」より 著者:中里介山
の行は。もとより行住座臥時処諸縁をきらわず。身口《しんく》の不浄をきらわぬ行にて易行往生《えぎょうおうじょう》と申し候なり。ただし心をきよくして申すを。第一の行....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
道元らの諸祖の新興仏教の出たのもこのためであります。 仏教を大別して、聖道門と易行門とに二分します。聖道門は修業的、易行門は信仰的の区別はありますが、兎に角、....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
て之を修せば、覚り易く、行じ易からん」と説き、下層民の依るべきものは、ただ念仏の易行門のみであるとのことを盛んに宣伝した。この源信が自身手を下して、下層民を済度....
親鸞聖人について」より 著者:吉川英治
てきたわけでありますけれど、最後に弟子にいったことばは、それ自体意識しなくとも、易行道を、親鸞のいっていることばと一致してますね。――易行道です。 禅家の峨山....