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昔馴染み
「昔馴染み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
昔馴染みの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
君も序《ついで》ながら、昔馴染《むかしなじみ》を一人思い出すか。」
「さあ、その
昔馴染みと云うやつがね、お蓮さんのように好縹緻《ハオピイチエ》だと、思い出し甲斐....
「老ハイデルベルヒ」より 著者:太宰治
ほめていながら、やはり当惑そうな顔色は蔽《おお》うべくもなく、私は、たまりかねて
昔馴染みの飲み屋に皆を案内しました。あまり汚い家なので、門口で女達はためらって居....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
りかがやくばかりの美しさ、おれは天人か乙姫さまかと思うたよ。偉い出世じゃ。いくら
昔馴染みでも、もうおれたちはそばへも寄り付かれまい。ははははは」と、翁はむかしと....
「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」より 著者:山中貞雄
付け無くちゃ」 と言い乍ら廊下へ出る。 76=廊下 ばッたり出会った浪人客は
昔馴染みの村井庄兵衛です。 ようようと言う事になって彼の部屋に行くと昔の仲間が....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
をみせながら摺り寄って挨拶した。 こう見たところは、お互いにいかにも打ち解けた
昔馴染みであるらしくも思われるが、その事情をよく知っている富寿らの眼からみると、....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
お侍さんを隠匿っておくれ、村の者へも陣十郎さんへも、誰にも秘密で隠匿っておくれ、
昔馴染みのお前さんのとこより、他には隠し場所がないんだからねえ」 こうお妻が余....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
う清元の上手な娘だって、友達から聞いたことはありますんで……金さんも何でしょう、
昔馴染みてえので、今でもお上さんが他人のようにゃ思えねえんでしょう」とニヤリ歯を....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
た本堂はバラックという外は仕かたはない。僕等は読経の声を聞きながら、やはり僕には
昔馴染みの鼠小僧の墓を見物に行った。墓の前には今日でも乞食が三、四人集まっていた....