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「星斗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

星斗の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武蔵野」より 著者:国木田独歩
を感じ、永遠《エタルニテー》の呼吸身に迫るを覚ゆるであろう。武蔵野の冬の夜更けて星斗闌干《せいとらんかん》たる時、星をも吹き落としそうな野分《のわき》がすさまじ....
草枕」より 著者:夏目漱石
がある。「時に九月天高く露清く、山|空《むな》しく、月|明《あきら》かに、仰いで星斗《せいと》を視《み》れば皆《みな》光大《ひかりだい》、たまたま人の上にあるが....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
も「我々が常に無限の歎美と畏敬《いけい》とを以て見る者が二つある、一は上にかかる星斗|爛漫《らんまん》なる天と、一は心内における道徳的法則である」といった。 ....
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
崙茶の霊効でもって、夜も昼も神仙とおんなじ気持になり切っている。神凝り、鬼沈み、星斗と相語り、地形と相抱擁して倦むところを知らず。一杯をつくして日天子を迎え、二....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
すいがん》をトロリと見開いて見ると、夜気|爽《さわや》かにして洗うが如きうちに、星斗《せいと》闌干《らんかん》として天に満つるの有様ですから、道庵先生、ズッと気....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
り 犬飼現八 弓を杖ついて胎内竇の中を行く 胆略|何人か能く卿に及ばん星斗満天|森として影あり 鬼燐半夜|閃いて声無し 当時武芸前に敵無し 他日奇談世....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
電光急流を以て山水を活動せしむるは北斎の喜んでなす処。雨と雪と月光とまた爛々たる星斗《せいと》の光によりて唯《ただ》さへ淋しき夜景に一層の閑寂《かんじゃく》を添....
三国志」より 著者:吉川英治
た。約三百余里にわたる要塞の水陸には篝、煙火、幾万幾千燈が燃えかがやいて、一天の星斗を焦がし、ここに兵糧軍需を運送する車馬の響きも絡繹と絶えなかった。 「近頃、....