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映像
「映像〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
映像の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
て拙劣な布置《ふち》と乱脈な文章とは、次第に眼の前に展開して来る。そこには何らの
映像をも与えない叙景があった。何らの感激をも含まない詠歎があった。そうしてまた、....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
が椅子を目よりも高く振りかぶると見る間に、スクリーンは鏡のようにひらめき、次いで
映像がストンと消えてしまった。 二人はかわるがわる受影機の前に立って、目盛盤を....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
ゆくと、像の縞が流れだした。同期がだんだん合ってくると、スクリーンの上にひとつの
映像が静止してくるのであった。そこに現われたのは一個の不思議な人間の姿だった。そ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
光り出して、その上に、波のような模様が忙しく流れだした。 「今、この映写幕の上に
映像がぴったりと停るだろうが、そうしたら君は、そこにうつっているものが何であるか....
「赤外線男」より 著者:海野十三
いよ」 パッとネオン灯は消えた。すると一尺四角ばかりのスクリーンの上に、朧気な
映像があらわれた。 「馬鹿に暗いネ」と課長が云った。 「ピントが外れているのです....
「地球盗難」より 著者:海野十三
出ていた。 「これは何が見えているのだろう?」 佐々砲弾の眼は、この物珍らしい
映像にしばらくは釘づけにされていた。 「……うん、これはことによると、このロケッ....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
中へ溶け込んでいます。おまけにこの硝子は、少しばかり傾斜していますので、反射した
映像は、操縦席で前屈みになっている人でなくては見えません。……でも、それにしても....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
|箇の透明な観照体となって、何も思い出さず、何も考えず、ただ自然の美魅そのままを
映像として映しとどめ、恍惚そのものに化していた。 彼は七つの金魚池の青い歪みの....
「断層顔」より 著者:海野十三
告げた。そしてテレビジョンのスイッチをひねった。 映写幕の上に、等身大の婦人の
映像があらわれた。 ハンカチーフで顔の下半分を隠している。その上から覗いている....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
。 「どうしたんですか」 するとレーダー手は、ブラウン管の膜面におどるエコーの
映像を指してダイヤルをまわしながら、 「これごらんなさい、ギンネコ号がおびただし....
「海底都市」より 著者:海野十三
には、さっき僕たちが入っていった博士の艇庫の内部がうつっていた。 が、間もなく
映像は動きだした。それは艇が航行をはじめたからだ。いつの間にか、艇は水の中につか....
「火星探険」より 著者:海野十三
方面においてテレビジョン装置によって映写幕へうつしだされているわけだ。 しかも
映像は、肉眼で見るよりずっと明るく物の識別ができた。これはこのテレビジョン装置が....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
尉は、目をテレビジョンに持っていった。と、山岸中尉の顔色がさっと変った。一号艇の
映像は消えている。いったいどうしたのだ……。 「一号艇、どうしたか」 山岸中尉....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
橋のたもとに立っているのである。 レンズ・カバーをとって、焦点硝子の上に落ちる
映像にしきりにレバーを動かせていると、誰か僕のうしろにソッと忍びよった者のあるの....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
ストルを出して握ったまま、ぼんやりとしていた。つまり自分の本当の身体と、鏡の中の
映像との動作に喰いちがいのあるのを発見した。お前はそこですっかり脅えてしまった。....