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映写機
「映写機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
映写機の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
わが地球人類の交歓の段取を編集し、これを一連の映画に撮影したものを多数こしらえ、
映写機及びその回転動力とをつけて荷造りしたものを数百台用意し、これをかの怪人城塞....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
メントとフィルム二本とオシスコップ届けてくれる(九十五円)。岡東君より預かり中の
映写機をテストす。モーターの廻転せざりしもの、油を入れてやっと回復する。 ◯「小....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
映画を御覧に入れる。否……「説明要らず」どころではない。「スクリーン要らず」の「
映写機要らず」の「フィルム要らず」の……これを要するに「何も彼も要らずの映画」と....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
のである。同様なわけで器械の工率のディメンションは時間のマイナス三乗を含むから、
映写機のハンドルを二倍の速さで回せば、一馬力の器械が八馬力を出して見えるのである....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
に過ぎないであろう。それほどに平凡な月並み、日並み、夜並みの市井の些事がカメラと
映写機のレンズをくぐり録音器の機構を通過したというだけでどうして「評判の映画」と....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
ものらしい。 同様に笛を吹く場面でもかすかに笛の音らしいものが聞かれた。これは
映写機のモーターの唸音の中から格好な楽音だけをわれわれの耳に特有な抽出作用によっ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
が反転現像したフィルムを持って、この部屋へはいってきた。そのフィルムは、さっそく
映写機にかけられた。そして三根夫が苦心して秘密撮影してきた怪星ガンの要所要所が一....
「火薬船」より 著者:海野十三
すか。これは小型映画の機械じゃないですか」 竹見は、卓上にのっている小型映画の
映写機をさした。 「ははあ、おまえ、なかなかインテリだな」 「いえ、わしは活動の....
「夜の靴」より 著者:横光利一
れだけはまだ誰一人も見たことのないものだが。 私は農村というものを映す高速度の
映写機を、一度ためしに使ってみたい。完全な廻転に用する歯車は完全な円形では駄目だ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
)すっかり現像がこの編集部へ廻って来たのが、三十一日の朝だった。そこで彼はそれを
映写機にかけて、台本と較べながら、音画校正をやったのであった。ところが例の「カフ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
共楽街は、大勢の水兵の手により、片端からうち壊され、小屋といわず、道具といわず、
映写機のような高価なものまで惜し気もなく海中へ叩きこまれた。 こうして夕方ちか....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
は塩原多助が馬のために泣いたが、今はキートンが機関車と別れを惜む。紳士は十六ミリ
映写機の滑らかなる廻転を賞し、その運動の美しさに惚込み、自動車の車体の色彩に興味....
「芸術の人間学的考察」より 著者:中井正一
理解のしかたにおいてそれみずからの構造をもつ。 例えば、撮影機のレンズの構造と
映写機のレンズの構造は、この二つの光の方向を判明に区分する。映したフィルムと映す....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
廻になってしまったのだよ。そう判ると、格子扉から落ちて来る唯一の光線の中で、宛ら
映写機のフィルターのように旋廻していたものがあった――それが取も直さず、浄善だっ....
「うつす」より 著者:中井正一
影機《カメラ》における現象は受動的なる単なる記録構造をもっている。これに反して、
映写機《プロジェクター》においては、光は内から外に向って方向を取っている。写真で....