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「春めく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春めくの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菎蒻本」より 著者:泉鏡花
ばかり間をおいた、この樹の許から、桜草、菫、山吹、植木屋の路を開き初めて、長閑に春めく蝶々|簪、娘たちの宵出の姿。酸漿屋の店から灯が点れて、絵草紙屋、小間物|店....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
冬の終りにさえ、こんな「春立つけさ」の感じがあるのですもの、永い冬ごもりの雪国で春めくうれしさはどうでしょう。そんなうれしさからでも、北のひとは人なつこくなるの....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
のわだかまる亜然国端の山々がある。太陽は北の空にあり、ゆえに光はかたよってさし、春めく風は冷たく昼にもかかわらず寒いのである。) 終日、雲波のほかに目に触るる....