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「春分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春分の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
夏期における太陽の高度や世界の回転軸の位置を定め、また正午における陰影の長さから春分秋分の季節を定めるために使われた。メソポタミアの都市の廃墟で水晶のレンズが発....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
同様、設計者クロード・ディグスビイが残した秘密記法だ――と。何故なら、通例では、春分点のある白羊宮が円の中心になっているのだけれども、これには磨羯宮が代っている....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
煤けた壁に貼りつけて置いて、新暦の四月一日が旧の三月幾日に当たると知らなければ、春分の感じが浮かぶはおろか、まだ季節の見当さえもつかなかった。 その年から新た....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
朝ケイアニイ朝を開いた。 62 新春――イランには古くから一種の太陽暦が行われ、春分の日、すなわち春の彼岸が一年のはじめとなっている。この日は新年としてまた春の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
うは水を渡るを忌み、雨を祀るには燕を用う、水患を鎮むるには鉄を用う、『説文』に竜春分に天に登り、秋分に淵に入る〉。 支那に劣らずインドまた古来竜を神視し、ある....
白金神経の少女」より 著者:蘭郁二郎
なるんです。これがユリウス暦の欠点なのですが、これを使っていたため似一五八二年の春分には十日間の食違いが出来てしまった。それで驚いた当時のローマ法皇グレゴリオ十....
春六題」より 著者:寺田寅彦
重力に関する学者の考えが一変しても、りんごはやはり下へ落ち、彼岸の中日には太陽が春分点に来る。これだけは確実である。力やエネルギーの概念がどうなったところで、建....
十二支考」より 著者:南方熊楠
リニウスの説に、驢は寒を恐る、故にポンツスに産せず、また他の畜《けだもの》通り、春分を以て交わらしめず、夏至において交わらしむと。バートン言う、この説|理《こと....
死者の書」より 著者:折口信夫
音に譬えようもなく、さやかに人の耳に響く。聞く人は皆、自身の耳を疑うた。 去年の春分の日の事であった。入り日の光りをまともに受けて、姫は正座して、西に向って居た....
『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
て天文を觀測せしめ民に暦を頒ちしをいひ、羲仲を嵎夷に居らしめ、星鳥の中するを以て春分を定め、羲叔を南交にやりて星火の中するを以て夏至を定め、和仲を昧谷におきて星....
歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
日で、一切の諸仏三世の諸尊および無数万億菩薩説法して衆生に楽しみを与うというので春分の時と同様|阿弥陀詣などをする。昔エジプトの天文学者は地上に環を立てて北極星....
山の春」より 著者:高村光太郎
ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない。三月春分の日というのに、山の小屋のまわりには雪がいっぱいある。雪がほんとに消えるのは....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
様などにして旧くから使われているもので、大変趣のあるもの、葉は三葉で一葉を為し、春分旧根から芽を出し、夏になって一茎に一花を開く。花の大きさは二寸余で、六弁のも....
立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
《こうけい》に従って二十四等分し、その各等分点を、立春、雨水、啓蟄《けいちつ》、春分、清明《せいめい》……という風に名づけたのである。もっと簡単にいえば、太陽の....