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春夏秋冬
「春夏秋冬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春夏秋冬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
かりの新緑|萌《も》え出ずるその変化が秩父嶺以東十数里の野いっせいに行なわれて、
春夏秋冬を通じ霞《かすみ》に雨に月に風に霧に時雨《しぐれ》に雪に、緑蔭に紅葉に、....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
るときからすでに消耗していた人である。頂上へ登ったリーダーらしい方の人は、これで
春夏秋冬と立山の頂上へ登ることができて本望であると言って喜んでいた。一ノ越で一行....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
斜をもち、太陽に対して一年を周期とする大きなかぶりを振っている。だから、温帯では
春夏秋冬がいい割合に訪れて生物を和げてくれるが、赤道附近では一年中が夏であり、極....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
が、意味は同じだと存じます。天は唯一絶対ですが、その功用は水火木金土、その気候は
春夏秋冬、日月星辰を引き連れて、風師雨師を支配するものと、私はこんなように承わっ....
「初雪」より 著者:秋田滋
ある。どうしてそんなことを考えるのか、彼には全くそういう人間の気が知れなかった。
春夏秋冬、この四つの季節は、土地を変えることによって、それぞれ新らしい変った悦び....
「四季とその折々」より 著者:黒島伝治
いりこみ、そしてそれをたのしむ方法として、祖先が長い間かかってつくりあげたもので
春夏秋冬を通じてそれは如何にもたくみに配置されているように思われる。 茶色の枯....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
図」というのは、幅二尺五寸、竪五尺の絹本に四人の女性人物が描かれてあり、それぞれ
春夏秋冬の一時季を表わしている、といった極く簡単なもので、まず春には一ばん年端の....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
の「活人形」というのがあり、「聾の一心」というのがある。「聾の一心」は博文館の「
春夏秋冬」という四季に一冊の冬に出た。そうしてその次に「鐘声夜半録」となり、「義....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
勿論理想的に作ったのだから、何の点から見ても欠点の無い研究所である。第一には、
春夏秋冬、暑寒の変化が有っては不都合だから、それを防ぐ為に地の底百尺以上の深い所....
「衰えてきた日本料理は救わねばならぬ」より 著者:北大路魯山人
のと、ただの形式的のと二通りあるということを、いつも心得ていて、しかも、その上、
春夏秋冬と異なるのでありますから、それもまた考えねばならぬことであります。だいこ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
夏になると霰との合戦に従事するのです。ついでに申して置きますが、
チベットには
春夏秋冬の四季はない。夏と冬との二季に分れて居るだけです。もちろんチベットの書物....
「西航日録」より 著者:井上円了
の四聖を祭れるを知り、特にその賛を作りて余に贈る。 東西南北地互為中、時各有宜、
春夏秋冬軌道之行雖異、本源之証則同、先後聖之揆一、千万里之心通、薈諸哲心肝于一堂....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の野の三千里の白い霧、竺洋百万畝の青い波、風花雪月の景色はみるみるうちにかわり、
春夏秋冬の季節は夢のようにすぎた。看尽くしても詩情はなおあきたらず、さらにすぐれ....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
うのをわらって小倉は前方を指した。 「そこだ。――そこにもうみえている……」 「
春夏秋冬花不断」「東西南北客争来」とした二枚の聯を両方の柱にかけた茅葺の門を間も....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
の跡の空地を利用してのこの新しい商売は、毘沙門様にとっては、恰も前庭の植込同様、
春夏秋冬緑葉青々たる一小樹林を繁らして、一方境内の風致を添えながら兼ねて金儲けに....