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春宮
「春宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
「さすが涙のばらばら袖に、こぼれて袖に、露のよすがのうきつとめ」と云う文句さえ、
春宮《しゅんきゅう》の中からぬけ出したような、夕霧や浮橋のなまめかしい姿と共に、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》に大日如来一躯あり云々、平城帝第三の御子、母は贈従三位伊勢朝臣継子、大同の末|
春宮《とうぐう》に坐し世人蹲踞太子と申したてまつる、弘仁元年九月十二日三十七歳に....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
衣紋《えもん》竹へ自らその羽織を裏返しにして掛けたら何とその羽織の裏一面が巧緻な
春宮秘戯図! ために、今までわずかしかつめらしい空気でありすぎたその一座が、たち....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あった。みかどは寝殿の階ノ間にお茵をおかれ、階の東に、二条ノ道平、堀河ノ大納言、
春宮ノ大夫|公宗、侍従ノ中納言|公明、御子左ノ為定などたくさんな衣冠が居ながれて....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
後だった。他日には改めたいと思っている。 ついでに、西行のその筆蹟の用紙だが、
春宮大夫範光という人から来た手紙の反古裏に書いたものである。紙を極度に大切にした....
「天皇と競馬」より 著者:吉川英治
いうから、仏教と前後して渡った事かもしれぬ。聖武帝と光明皇后。また、代々の天皇、
春宮、上皇、女院、藤壺ノ君などが、群集と共に、笑みを並べて競馬を見る――そんな絵....