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春山
「春山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
鳥《らっかていちょう》の情けも心に浮ばぬ。蕭々《しょうしょう》として独《ひと》り
春山《しゅんざん》を行く吾《われ》の、いかに美しきかはなおさらに解《かい》せぬ。....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
か、私の乗った午後八時五十二分の汽車には間に合いませんでした。 (一九二八・三)
春山行 三月の扇ノ山付近 十八日午前二時半私は山陰線浜坂へ下車しました....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
ませんでした。 その神たちの中に、秋山の下冰男という神がいました。その神が弟の
春山の霞男という神に向かって、 「私はあの女神をお嫁にしようと思っても、どうして....
「読書法」より 著者:戸坂潤
。 14 文化が実在し始めた ミショオの『フランス現代文学の思想的対立』(
春山行夫訳――原文は英語)は私にとっては最初から興味のあった本で、読んで見て勿論....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
足をピストルで撃ってみても、すぐお替りをはめて元のようになるわけだ。もっともこの
春山さんは、赤インキなども用意して実感を出して下さったようだが、とにかくお前がピ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
た限り目を通して見たが、その内で唯一つ問題の核心を突いているように思われたのは、
春山行夫氏(『神戸商大新聞』)の感想文だったと云っていい。それによると局外文芸批....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しょうとも、いつでも出向いて参ります。私はまた小野様か、肥田様か、そうでなければ
春山様……といろいろにお案じ申し上げて参りました」 「就いては寅吉、呼び立てたの....
「春山秋山」より 著者:楠山正雄
いうことも聴こうとはなさいませんでした。 この神さまたちの中に、秋山の下氷男と
春山の霞男という兄弟の神さまがありました。ある日|兄の秋山の下氷男は、弟の霞男に....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
さんでミイリがへるのだから心境円熟にいたるまでには長の悲しい年月があったわけだ。
春山唐七家の老母は甚だ彼に好意的であった。この隠居の亡くなった主人の命日の日、読....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
も随分待たせるわねえ」 まだ十分しか待たないのに。 床に海棠がいけてあった。
春山の半折が懸かっていた。残鶯の啼音が聞こえて来た。次の部屋で足音がした。 「い....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
んまる》が、清水港《しみずみなと》に撃《う》たれたるときに戦没《せんぼつ》したる
春山弁造《はるやまべんぞう》以下脱走士の為《た》めに建てたるものにして、碑の背面....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
燈影裡刀光閃めく 修羅闘一場を現出す 死後の座は金※秋水珠を留める涙 花は落ちて
春山土|亦香ばし 非命|須らく薄命に非ざるを知るべし 夜台長く有情郎に伴ふ ....
「土田さんの芸術」より 著者:上村松園
竹〉があった。これは向日町辺に写生に通ったりしたものだったが落選したと聞いた。〈
春山霞壮夫〉と題した作は古事記か何かにある神話で、珍しく時代物だった。確か私の〈....
「志士と経済」より 著者:服部之総
ペンネームで国臣から秘かに筑前藩主の手もとへ差出した建白書の草稿は、国臣の伝記者
春山氏によって白石家文書のなかから発見されたものだが、甚深な興味がある。 まず....
「古事記」より 著者:太安万侶
す。これらはイヅシの社《やしろ》に祭《まつ》つてある八神です。 秋山の下氷壯夫と
春山の霞壯夫 ――同じく異類婚姻説話であるが、前の物語に比してずつと日本ふう....