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春慶
「春慶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春慶の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カズイスチカ」より 著者:森鴎外
ていた。柱なんぞは黒檀《こくたん》のように光っていた。硝子《ガラス》の器を載せた
春慶塗《しゅんけいぬり》の卓や、白いシイツを掩《おお》うた診察用の寝台《ねだい》....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
しごく》真面目そうな書生体《しょせいてい》の男である。主人の手あぶりの角を見ると
春慶塗《しゅんけいぬ》りの巻煙草《まきたばこ》入れと並んで越智東風君《おちとうふ....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
ましょうか。」 「いや、精物というは、潔《きよ》きものという意です。堂上方が、初
春慶賀のため御下向なさる。たとえ精進日であっても、江戸お着の当日は必ず御精進はい....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
。落款は判からぬが円相を描いた茶掛が新しい。その前に並べた酒袋の座布団と、吉野|
春慶の平膳が旅籠らしくなかった。頭の天辺に桃割を載せて、鼻の頭をチョット白くした....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
の人が自慢するものが幾つかあります。能代の漆器はいつもその一つであります。「秋田
春慶」とも呼ばれていて檜の柾目を素地にし、幾回かこれに漆を塗って、なおかつ柾目の....