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春日を
「春日を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春日をの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、一碧の海は所々練れるように白く光りて、見渡す限り目に立つ襞だにもなし。海も山も
春日を浴びて悠々として眠れるなり。 「あなた!」 「何?」 「なおりましょうか」....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
二 かくて、この三位一体は、山科から醍醐《だいご》への道を、小
春日をいっぱいに浴びて、悠々閑々《ゆうゆうかんかん》と下るのであります。道は勾配....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の間」(巻十二・三〇二二)等の例がある。なお、「朝戸出の君が光儀をよく見ずて長き
春日を恋ひや暮らさむ」(巻十・一九二五)があって、外形は似ているが此歌に及ばない....
「腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
であった。 あれから、思っただけでも虫酸の走る花子のことを考えると、私は絶えて
春日を訪れることもなかった。 海に面した縁先に、寝椅子を持出して、目をつぶった....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
建てた日である、と※庭雑録に載っている。戸崎町は、私の陋屋から遠くはない。近く小
春日を選んで、祥雲寺に我ら酒徒の大先輩の墓を展し、礼を捧げたいと考えている。 ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ない。 深淵を逆さに刷くような、紺碧《こんぺき》のふかい雲形――きょう一日の小
春日を約束して、早暁《あかつき》の微風は羽毛のごとくかぐわしい。 明け六つごろ....
「三国志」より 著者:吉川英治
とした容子だった。 李儒は笑って、 「なにもびっくりなさる事はありません。この
春日を慰め奉れ、と相国から酒をお贈り申しにきたのです。これは延寿酒といって、百歳....
「三国志」より 著者:吉川英治
解き、降旗をかかげよ。然るときは、両国とも、民安く、千軍血を見るなく、共に昭々の
春日を楽しみ得ん。――また、否とあれば、天誅たちまち蜀を懲し、蜀の一兵たりと、生....