春日野[語句情報] » 春日野

「春日野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春日野の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
》福禄寿《ふくろくじゅ》、日坂宿手前、菊川べりにて。 一、大滝壱岐守殿おん壺、春日野《かすがの》の銘《めい》あり。 一、藤田|監物《けんもつ》……の場合など....
栃の実」より 著者:泉鏡花
じい山嘯の洪水があって、いつも敦賀――其処から汽車が通じていた――へ行く順路の、春日野峠を越えて、大良、大日枝、山岨を断崕の海に沿う新道は、崖くずれのために、全....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
―本当に思いがけないような風景が急に目のまえにひらけ出すことがある。 この春も春日野《かすがの》の馬酔木《あしび》の花ざかりをみて美しいものだとおもったが、そ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
のおぼつかなきに霍公鳥」(巻十・一九五二)の例がある。 ○春日野に煙立つ見ゆ※嬬等し春野の菟芽子採みて煮らしも 〔巻十・一八七九〕 作者不....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
べしと思いました。 「我は漢の劉邦なり」 「我は楚の項羽なり」 という神代錦、春日野八千代両嬢の見栄は、カブキとはオモムキの違う力で男の我々をも打ちますよ。光....
緑色の太陽」より 著者:高村光太郎
感覚は、今の都会の色をいわゆる日本の地方色に遠しとして、丸の内の石垣の水、奈良の春日野、利根の沿岸の方を選ぶのである。一箇の芸術家の趣味性とその眼にうつる自国の....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
百名もこの野に集まっていたが、野が広いので、まばらにしか見えない。 ちょうど、春日野の鹿のように、ある者は立ち、ある者は坐り、ある者はぶらぶら歩いている。 ....