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春暁
「春暁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春暁の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄歎異」より 著者:中島敦
つ一つ数え立てた。夏の木蔭《こかげ》の午睡。渓流の水浴。月夜の吹笛《すいてき》。
春暁の朝寐《あさね》。冬夜の炉辺歓談。……なんと愉《たの》しげに、また、なんと数....
「女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
の油画ともなろう。 陽炎のまつわる足という表現が陽炎の特性をよく把握している。
春暁やあとさきもなき夢の橋 妙子 ぼうっとしてそれこそ、ばら色の靄でもかかっ....
「豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
光りを眺めて、早く鶯《うぐいす》が夢をゆすりに訪れて来てくれるようになればよいと
春暁の心地よさを思った。如月《きさらぎ》は名ばかりで霜柱は心まで氷らせるように土....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
なじことを触れ、そして門外の駒に尊氏を乗せるやいな駈けだした。 靄のやわらかな
春暁だが延福寺の屋根の下はまだ夜半の気配だった。墨のような長い廊下を途中で曲がっ....