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春月
「春月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
たものは、このわたりの水の深川本所屋敷町には情景ふさわしい、十六夜《いざよい》の
春月でした。 「退屈男のわしにはつがもねえ月じゃ。では、まだ少し早いが、ひと廻り....
「骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
、その間に十篇の短篇小説を書いた。その中の「石油びん」と「小鳥撃」の二篇は、生田
春月《いくたしゅんげつ》氏の選で、「新興文壇」という小雑誌に載った。その時の嬉し....
「ふもれすく」より 著者:辻潤
りも立派な芸術品になっているそれらの創作を読まれた方が遙かに興味がある。 生田
春月君の『相寄る魂』、宮崎資夫の『仮想者の恋』、野上弥生女史の『或る女』、大杉君....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
少でもニイチェの影響を受けたと思はれる人は、過去にも現在にも一人も居ない。(生田
春月だけが、少しばかりその影響を受けてた。)況んや小説家の中にも皆無である。ただ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
い詩を書く。
恋の詩も書く。ドイツのお母さんの詩も書く。そして詩が売れる。生田
春月と云うひとはどんなおじさんかな……。ホンヤクと云う事は飯を煮なおして、焼飯に....
「蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
は少しあっさりと過ぎる位に淡々たるところがいいようであります。 牛込神楽坂の「
春月」もよろし。「もり」「ざる蕎麦」何でもよいが、あのうちの下地に特徴があります....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
てよい。読者にとってはむしろ問題にしないほうがよいのであろう。そうして単に雪後の
春月に対して物思う姿の余情を味わえば足りるであろう。 連想には上記のように内容....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
したよ。」 と、いったん表の方に出て、誰かを手招きした、すると、間もなく、襟に
春月亭と染めぬいてある法被を着た男が、リヤカーに沢山の空罎をのせてやって来た。 ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
無計画の計画」とか、「摂理」とかいう言葉を思い出していたのである。 彼はまた、
春月亭の内儀に侮辱されて、人間の道義というものに絶望しかけていたとき、朝倉先生に....
「短命長命」より 著者:黒島伝治
ある薄ら曇りの日、ぶらぶら隣村へ歩いた。その村に生田
春月の詩碑がある。途中でふとその詩碑のところへ行ってみる気になって海岸の道路を左....
「遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
解放の先駆、青鞜社の文学運動が、男の連中をも、かなり刺激したことを思出した。生田
春月《いくたしゅんげつ》さんが、花世《はなよ》さんに求婚したのも、そんなふうな動....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
う》を覗《のぞ》く女あり のごとき妖艶《ようえん》を極めたるものあり。そのほか
春月、春水、暮春などいえる春の題を艶なる方に詠み出でたるは蕪村なり。例《たと》え....
「西航日録」より 著者:井上円了
きがきこえてくる。) 龍動繁昌記 龍動繁華実足誇、伯林巴里豈能加、牛津街上三
春月、海土園中四季花。 (竜動繁昌記 竜動の繁栄は実に誇るに足り、伯林・巴里も....
「詩とはなにか」より 著者:山之口貘
れたもの、それが詩であるぐらいの程度なのであったが、その程度のことも、当時の生田
春月の詩から得たところの実感なのであった。詩を象にたとえて見るならば、詩人は群盲....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
も簡単に女の見られるカッフエなんていうものはなしさ、精々三度に一度位、毘沙門隣の
春月か通寺町の更科あたりで、三銭か五銭のザルそば一つ位で人生や文学を談じては、結....