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春服
「春服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春服の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
んと欲するわたしはこの機会に広告を加えなければならぬ。『六の宮の姫君』は短篇集『
春服《しゅんぷく》』に収められている。発行|書肆《しょし》は東京|春陽堂《しゅん....
「喝采」より 著者:太宰治
んと心得て居るゆえ、それだけ、貧にはもろかった。そのころ地平、縞《しま》の派手な
春服を新調して、部屋の中で、一度、私に着せて見せて、すぐ、おのが失態に気づいて、....
「虚構の春」より 著者:太宰治
て、手紙を差上げる無礼、何卒《なにとぞ》お許し下さい。お蔭様で、私たちの雑誌、『
春服』も第八号をまた出せるようになりました。最近、同人に少しも手紙を書かないので....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
赭く黒松は白っぽい小蝋燭の様な心芽をつい/\と枝の梢毎に立て、竹はまた「暮春には
春服已に成る」と云った様に譬え様もない鮮やかな明るい緑の簑をふっさりとかぶって、....
「上海」より 著者:横光利一
籠の街は深く鳥のトンネルを造って曲っていた。街角から右へ売卜者の街が並んでいた。
春服を着た支那人の群れは、道いっぱいに流れながら、花を持って象牙の鳥籠の中を潜っ....