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「春琴抄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春琴抄の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
永井荷風、佐藤春夫等の作家は彼等の古典文学の教養を土台として例えば「盲目物語」「春琴抄」「つゆのあとさき」等の作品を示し、文芸復興はさながらブルジョア老大家の復....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
は往年の花柳小説を女給生活の描写にうつした「ひかげの花」をもって、谷崎潤一郎は「春琴抄」を、徳田秋声、上司小剣等の作家も久しぶりにそれぞれその人らしい作品を示し....
冬を越す蕾」より 著者:宮本百合子
言葉が通用するであろうか? 私はくちおしい気がするのである。 谷崎潤一郎氏が「春琴抄」を書いて、世評高かった頃、その作品を読み、私はある人から見たらおそらく野....
一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
友社の文脈を生きかえらせた物語体であり、天下の名作のようにいわれた谷崎潤一郎の「春琴抄」がひとしく句読点もない昔の物語風な文章の流麗さで持てはやされたことと思い....
芸術が必要とする科学」より 著者:宮本百合子
科学的、実験的立場で、文学的作品の解剖、類別などを試みている。丁度谷崎潤一郎の「春琴抄」などが世間の注目をひき、文章の古典復興物語調流行がきざしかけた頃、なにか....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
高めることは困難であった。この時期に現れた永井荷風の「ひかげの花」谷崎潤一郎の「春琴抄」等が与えられた称讚の性質も見遁せないものを持っている。先に文芸復興の声と....
長篇小説私見」より 著者:豊島与志雄
れは人物の名前に対する吾々の健忘性の故ばかりではない。最近の例をとって見ても、「春琴抄」という作品の名は誰にも親しくなっていても、春琴という名前は既に縁遠く響く....
「紋章」の「私」」より 著者:豊島与志雄
のとは無関係な地位になる、そういう種類のものなのである。例えば、谷崎潤一郎氏の「春琴抄」の中で春琴の墓を訪う「私」がそれである。 ところで、「紋章」のなかの「....
学生と生活」より 著者:倉田百三
けくらべ 有島武郎 宣言 島崎藤村 春、藤村詩集 野上弥生子 真知子 谷崎潤一郎春琴抄 倉田百三 愛と認識との出発、父の心配....
作家の生活」より 著者:横光利一
のときである。 これは作家の生活を中心とした見方の一例にまで書くのであるが、『春琴抄』という谷崎氏の作品を読むときでも、私も人々のいうごとく立派な作品だと一応....