春興[語句情報] »
春興
「春興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
春興の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
み》に入る。幾段の彩錦《さいきん》を捲《めく》り終れば無地の境《さかい》をなす。
春興は二人《ににん》の青年に尽きた。狐の袖無《ちゃんちゃん》を着て天下を行くもの....
「押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
うどこにあるのかわからず仕舞《じま》いになってしまいました。 そのうちに、その
春興行の前後から父は眼に見えて健康を損ねて来ましたので、仕立屋なぞは衣裳の祟《た....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いう四幕物を上場することになった。これに就いては岡鬼太郎君が大いに力がある。その
春興行には五世|菊五郎が出勤する筈であったが、病気で急に欠勤することになって、一....
「農村」より 著者:宮本百合子
と思って私は傍《わき》から見て居る。 おともさんは又、もうこの四日に掛ると云う
春興行を見たがって居る。 「貧亡してても芝居は見たいものと見える。あんまり芝居....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た。 そこは、武州草加の芝居小屋、年も押し迫った暮の廿八日のこと――。 はや
春興行に、乗り込みまでも済ました一座のものは、薄汚い仕度部屋のなかで、車座になっ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
伎座の正月興行であった。その当時の歌舞伎座株式会社の専務取締役は井上竹二郎氏で、
春興行には菊五郎が毎年出勤するのであるが、病気で出勤もむずかしいことになったから....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
士に鑑定を命じ、結局原告の勝訴となる。 ○一月、菊五郎は病気のために、歌舞伎座の
春興行に欠勤。 ○四月、菊五郎は病気全快して歌舞伎座に出勤し、新作の「山中平九郎....