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「春菊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

春菊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
するようでは、いつかは他人のふところ加減をも読みかねなくなる。 青紫蘇、ねぎ、春菊、茗荷、菜っ葉――そういったもののみが取り残されて、申し合せたように青い葉の....
お父さん」より 著者:林芙美子
けれど、僕はいろいろなものを植えました。ほうれん草、ちしや、じゃがいも、小かぶ、春菊、そんなものを植えました。 じゃがいもは、長野の本田さんのおじさんがすこし....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
の二句に氏のデリケートな性格、あくどい悩や執着のないさらりとした明るさを見る。春菊にみより少き忌日かな 和香女 ひとりすむや行水の間を閂かけて すみ女....
岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
と、あってこれにも料理の法がない。 そこで、ありきたりのすき焼き鍋に入れ、葱と春菊と唐芋とを加役として、ぶつぶつと立つ泡を去るために、味噌を落としたけれど、少....
食べもの」より 著者:佐藤垢石
いたり植えたりしたものに、時なし大根、美濃わせ大根、甘藍、里芋、夏葱、春蒔白菜、春菊、胡瓜、唐茄子、西瓜、亀戸大根、山東菜、十二種類、なんと賑やかではないか。僅....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ければ気がすまない。……お通さんだけは、そうさせたくないものだな」 菜のはな、春菊、鬼げし、野ばら、すみれ――お通は刈りとるそばから籠へ投げて、 「沢庵さん、....
河豚」より 著者:吉川英治
し、女中のあしらいも綺麗事で、東京に近ごろ殖えたのとは比較にならない。白いキモと春菊の真っ青なのが焜炉の火のうえでコトコトと音立てている冬の夜ほど温かに囲まれた....